2018.11.11
アカハラ御来鳥 @上日川ダム 湖岸

標高およそ1,580m、上日川峠(山梨県甲州市)のロッヂ長兵衛前を9時に出発。大菩薩の山々を望みながらどんどん下り、夕方、標高1,000m付近にあるやまと天目山温泉でひとっ風呂浴びて帰ってきた。
朝、標高の高いところはさすがに肌寒く、紅葉も終わってそこら中に落葉が積もっていた。ミズナラやカラマツ林のなかの散策路で見かけた野鳥は、ヒガラ・コガラ・ゴジュウカラなどのカラ類の群れにツグミ、カケスなど。イカルも遠くで鳴いていた。
この散策路から100mほど標高を下げ、上日川ダム(大菩薩湖)の湖岸に近づくと、複数のベニマシコの鳴き声が聞こえてきた。木立のなかにもぐりこんだり逆光だったりでわずかに見ただけだが、このベニマシコを待つうちに姿を見せてくれたのがアカハラ。
うっすらと白い眉斑のある個体で、オスメスの区別はよくわからない(メスっぽい気はする)。この1羽もなかなか表には出てきてくれず、木立の奥のほうを3~4か所ほど転々として去っていった。
湖岸ではこのほかルリビタキ、ジョウビタキ(鳴き声)を確認し、ダムを離れてさらに県道218号を下っていくと、道すがらふたたびカラ類の群れやホオジロ、アオバトなどが姿を見せてくれた。
加えて、しばらくぶりに立ち寄った深沢林道ではマヒワの群れ。樹のずっと上のほうに20~30羽はいただろうか。
14時前に深沢林道を発ってからは鳥の気配が薄くなり、標高を下げるにつれて紅葉が目立つようになった。その景色を眺めながら80分ほど歩き、やまと天目山温泉に着いたのは15時すぎ。
山懐に抱かれた温泉施設で、露天風呂ではそばを流れる渓流と紅葉の景観を楽しめる。湯はアルカリ性で、ぬるっとして柔らかい。
本日確認できた野鳥
アオバト、コゲラ、カケス、ハシボソガラス、コガラ、ヤマガラ(鳴き声)、ヒガラ、ヒヨドリ(鳴き声)、メジロ(鳴き声)、ゴジュウカラ(鳴き声)、カワガラス、アカハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ(鳴き声)、マヒワ、ベニマシコ、イカル(鳴き声)、ホオジロ、アオジ(鳴き声)、ソウシチョウ 以上21種(2018TOTAL166種)
上日川峠~上日川ダム(大菩薩湖)~深沢林道~やまと天目山温泉 徒歩13.42km 高度1009~1627m


↑ このルートでよく見かけるのがヒガラ、コガラなどのカラ類。

↑ ツグミは今シーズン初認。上日川峠では4~5羽ほどが群れていた。

↑ 県道218号沿いにいたアオバト。山で見るのは久しぶり。

↑ 十数羽はいただろうか、ソウシチョウの群れがやかましく鳴きながら飛び交っていた。

↑ 気づくとベニマシコが頭上に。逆光のため大幅にプラス補正。

↑ 深沢林道ではマヒワの群れを見かけた。

↑ 本日の出発地点、上日川峠のロッヂ長兵衛前。

↑ 散策路の木立の向こうに上日川ダムが見える。

↑ 上日川ダムの湖畔で。

↑ 県道218号沿いを流れる日川の渓流。途中でカワガラスを見かけた。

↑ 下ってくると、山々が色づいてきた。

↑ 旅の終着点、やまと天目山温泉。山が迫り、すぐそばを渓流が流れている。

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2018.01.14
セグロセキレイ御来鳥 @山梨 井富溜池

寒さ対策の強化合宿二日目。昨日に続き、早朝から8時すぎにかけて野辺山をまわった。
標高およそ1,370メートル地点、まだ真っ暗な6時前に外に出ると、あたりは雪に覆われてえげつない寒さ。気温はマイナス16度ほどで、夜明けに奥多摩の渓流で味わう極寒をさらに1.5倍くらい強烈にしたような印象だった。
そうした寒さに耐えた甲斐あってか、まだ暗いなかコミミズクがふわりふわり舞うのを2回ほど遠望。さらに、昨日に続いてマヒワの群れやノスリ、カラマツにとまったヒレンジャク数十羽を見ることもできた(50~60羽くらい?)。
その後、野辺山から引き返してくる途中で寄ったのは、山梨県北杜市の山間にある大門ダムと井富溜池。
どちらも水面の大部分が凍結していて、大門ダムではその凍ってないところに避難するようにカモたちが身を寄せ合っていた。だいぶ距離があって特定不可能な個体もあったが、ここにいたのは、マガモとヒドリガモを中心に、オシドリとカルガモ、キンクロハジロなど。
大門ダムから30分ほど車を走らせた井富溜池では、マヒワやカワラヒワ、カシラダカの群れに加え、カラ類もたくさん出てきてくれた。凍った水面では、つるつる滑りながらセグロセキレイがなにか食べ物を探しているようだった。
本日確認できた野鳥
オシドリ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、キンクロハジロ、キジバト、トビ、ノスリ、コミミズク、コゲラ(鳴き声)、アオゲラ(今年初見)、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、コゲラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガちゃん(鳴き声)、ヒレンジャク(今年初見)、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、マヒワ、イスカ、ベニマシコ(鳴き声)、ホオジロ、カシラダカ、ガビチョウ(鳴き声) 以上35種(2018TOTAL70種)

↑ 早朝6時、雪に覆われた道に轍の跡はまだない。キツネの足跡が点々とついていた。

↑ 八ヶ岳の山々と月を背景に、少しずつ夜が明けていく。コミミズクが舞うのを遠目に見かけた。

↑ 日が昇ってからはヒレンジャクの群れが出てきてくれた。

↑ 8時すぎ、イスカが地表に降りて採餌しているところ。

↑ 帰路に寄った大門ダム。

↑ マガモとヒドリガモの群れにほかのカモがちらほらと交ざっていた。

↑ オシドリも数羽。

↑ 大門ダムからそう離れていないところにある井富溜池。

↑ 溜池の近くで今年初見のアオゲラ。ドラミングを繰り返し、よく鳴いていた。

↑ カシラダカやマヒワの群れがよく出てきた。

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