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大型台風の接近で、この週末はまたしても天気が荒れそう。

今晩は都心のほうで弟と飲む約束をしていたので、ド早朝から15時にかけて宮城・伊豆沼のあたりを速足でまわってきた。さいわい小雨がちらつく程度で、マガンの飛び立ちや、蕪栗沼(かぶくりぬま)のオオヒシクイなどを見ることができた。

案内所などで発表されている直近の統計をみると、伊豆沼・内沼に飛来しているガン類は38,771羽(10月13日の数字)、蕪栗沼と周辺水田はマガン約10,800羽、オオヒシクイ16羽(10月8日の数字)。

これが1月の最盛期にはざっくり13万羽くらいまで増えるだろうだから、だいたいその半分はすでに到着してる感じ? 数百羽、数千羽という単位でガンが一斉に飛び立つさまは何度見ても飽きることがない。まさに雲霞のごとく。

伊豆沼から10kmあまり離れた蕪栗沼では、定番のオオヒシクイやハクチョウに加え、チュウヒなどの猛禽やカモ類を観察できた。

ホシハジロやヨシガモ、オナガガモといった今シーズン初見の種もいたのだが、どこにでもいるカルガモの姿が見当たらなかった。ふしぎなこともあるもんだなと。

また、移動中、田んぼで休息するマガンの大群をみるたびに、カリガネが交ざってないか双眼鏡で確認したのだがついに発見できなかった。カリガネ探しの荒行はやはり時間と労力、そして相当な運が必要なようだ。

蕪栗沼のあたりをパトロールしたあとは、進路を西にとり、山間のほうまで車を走らせた。栗駒山の山麓、標高650mのあたりまで登ってみると、周辺はすでに美しく紅葉していた。

マガン、オオヒシクイ(今年初見)、オオハクチョウ、コハクチョウ、ヨシガモ(今年初見)、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、アカアシシギ、トビ、チュウヒ、オオタカ、ノスリ、カワセミさま(鳴き声)、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ(鳴き声)、ヒバリ(鳴き声)、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、エナガちゃん、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、ベニマシコ、アオジ、オオジュリン 以上38種(2017TOTAL203種)

くりこま高原駅~伊豆沼~内沼~蕪栗沼~栗駒山~くりこま高原駅 車利用128.4km 高度6~658m
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↑ 夜明けの1時間前、4時50分に伊豆沼に到着。真っ暗ななかガンやカモのさんざめきが聞こえてくる。
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↑ 白々と夜が明けてきて、大きな群れが一斉に飛び立った。
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↑ 日中は周辺の田んぼで過ごすマガンの群れ。
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↑ なかには数百羽単位で集まっている群れも。
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↑ カリガネ探しの荒行にもちょっと挑戦してみたが見つけられなかった。
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↑ 蕪栗沼ではオオハクチョウやオオヒシクイを観察。
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↑ 求愛のディスプレイ?
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↑ そばの湿地にいるカモを遠目に確認。
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↑ 今年初見のヨシガモ(右)も。
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↑ チュウヒも延べ3~4羽ほど確認。図鑑の写真と見比べると、この個体は幼鳥かな?
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↑ オオタカが雨に打たれながら対岸でじっとしていた。
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↑ ノスリも多くて、やはり3羽ほど確認できた。
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↑ アカアシシギが1羽だけよく鳴きながら飛んでいた。
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↑ 沼周辺ではオオジュリンやアオジ、ベニマシコなどの小鳥も。
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↑ 鳥を探したあとは栗駒山の山麓を目指した。
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↑ 標高650m地点にあるハイルザーム栗駒。温泉や流水プール、飲食などの設備がある。
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↑ 駐車場でもきれいな紅葉が見られた。
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12日(土)13日(日)は両日とも早朝4時にアラームをセットし、重いまぶたをこすりながら起床。

安宿から車を走らせ、5時すぎには伊豆沼のほとりに立って気合いを入れた。しかし気温はほぼ0度、たとえ厚着してても寒いものは寒い。

日が昇るまでたっぷり一時間以上あってあたりは真っ暗だが、西岸の土手にはすでに15台ほどの車が縦列駐車していた。その脇には望遠レンズと三脚がずらり。ここから沼の方角にレンズを向けると、ちょうど昇る朝日を背景にマガンが一斉に飛び立つのを狙えるらしいのだ。

晴れていれば、確かに美しい風景を見られたことだろう。しかし、この二日間の早朝はずっと濃霧に包まれたまま……。もちろん残念ではあったが、これが努力の及ばぬ現実であり、予測不能なバードウォッチングの面白さでもあろう。

沼から三々五々飛び立っていくマガンやオオハクチョウの群れを見送り、二日目の9時ごろ、来年以降の再チャレンジを期して伊豆沼に別れを告げる。さらば伊豆沼、いずれまた!

こうしてマガンの飛び立ちは不調に終わったものの、両日そのあとに足を運んだ蕪栗沼(かぶくりぬま)や化女沼(けじょぬま)周辺ではたくさんの野鳥を観察できた。なかでも嬉しかったのは、蕪栗沼でハクガンの幼鳥4羽を確認したことと、その近くの田んぼでほんのすこしカリガネを見られたことだ。

ハクガンはちょうど一年前の昨年11月に、荒川河川敷で幼鳥3羽を見て以来。いつも幼鳥の群ればかりだが、ハクガン界には幼鳥だけで行動しなければならない掟があるのだろうか。

一方、カリガネはハードルが高い気がしてもともと探す気はなかった。だが、伊豆沼のほとりで話した埼玉の方がカリガネを探していてその熱意に触発されてしまったのだ。宮城風にいえば「んだらば、おらもやってみっか」と。

気合いを入れ直して13日(日)の昼、蕪栗沼近くの田園地帯をひたすら探しまわった。マガンの群れにごくわずかに交ざっていることがあると聞き、田んぼで群れている200~300羽のマガンを見つけては眼球が痛くなるほど双眼鏡を覗く。泥くさくその繰り返し。

日中は寝てる個体も多いし、うろうろ動きまわるマガンもいる。しかも、警戒心が強くてすぐ飛び立つので、時間をかけてすこしずつ近づき丁寧に確認するほかない。

そんな行動を繰り返して、ようやくカリガネらしきアイリングのある鳥を見つけたのが15時すぎ。あっと思ったら群れごと飛んでしまったので、咄嗟に連写してその一枚に写っていたのが下記個体である。(書いててふとこわくなったが、これカリガネだよね? 勘違いだったらごめんなさい)

今回の場合、マガンをおそらく2,000羽くらい見たなかのカリガネ1羽だったので、割合にすれば0.1%未満。そのために昼食もとらず4時間くらい費やしてしまったので、次はもっと効率よく見つける作戦を練らないと。

以上のような徒労と喜び、反省などがフクザツに入り混じって、今回の東北行脚もぶじ終了! 次はどこでなんの鳥を狙おうかな。

2日間で確認できた野鳥(主に伊豆沼、蕪栗沼、化女沼ダム周辺)
ハクガン(今年初見)、オオハクチョウ、オオヒシクイ(今年初見)、ヒシクイ(今年初見)、マガン(今年初見)、カリガネ(今年初見)、オカヨシガモ、ヨシガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、オオバン、ツルシギ(今年初見)、イソシギ、トビ、チュウヒ(今年初見)、オオタカ、ノスリ、カワセミさま(鳴き声)、コゲラ(鳴き声)、コチョウゲンボウ(今年初見)、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ(鳴き声)、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、カシラダカ、アオジ(鳴き声)、ドバト 以上49種(2016TOTAL169種)

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↑ 早朝5時すぎ、伊豆沼西岸に着く。
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↑ あいにく風もほとんど吹かず、明るくなってもガスに包まれたまま。
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↑ まさかの二日連続の濃霧で、涙涙の伊豆沼撤収。
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↑ 伊豆沼の南、内沼のほとりにて。オオハクチョウのほかオナガガモの群れがいた。
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↑ 12日(土)午前中、蕪栗沼にいるとハクガンが飛んできた。
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↑ オオヒシクイの群れのなかに着水。
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↑ 蕪栗沼にいるのはオオヒシクイで、ふつうのヒシクイは主に化女沼のほうにいるとのことだった。不思議な棲み分けである。
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↑ 同じく蕪栗沼でスズガモを見かけた。緑色をした藻だかフンだかをぶら下げている。
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↑ 昼間、マガンの群れが飛んでいく。蕪栗沼北岸の土手にて。
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↑ 日中、マガンの群れは田んぼのなか点々と散らばっている。
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↑ ひとの気配がすると、すぐに逃げていく。
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↑ 調査個体と思われるマガンも。
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↑ 4時間ほども探して、ようやくカリガネと思われる個体を見つける。しかし、ほんの一瞬で飛ばれる。
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↑ 16時すぎ、蕪栗沼に沈む夕日。
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