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12日(土)13日(日)は両日とも早朝4時にアラームをセットし、重いまぶたをこすりながら起床。

安宿から車を走らせ、5時すぎには伊豆沼のほとりに立って気合いを入れた。しかし気温はほぼ0度、たとえ厚着してても寒いものは寒い。

日が昇るまでたっぷり一時間以上あってあたりは真っ暗だが、西岸の土手にはすでに15台ほどの車が縦列駐車していた。その脇には望遠レンズと三脚がずらり。ここから沼の方角にレンズを向けると、ちょうど昇る朝日を背景にマガンが一斉に飛び立つのを狙えるらしいのだ。

晴れていれば、確かに美しい風景を見られたことだろう。しかし、この二日間の早朝はずっと濃霧に包まれたまま……。もちろん残念ではあったが、これが努力の及ばぬ現実であり、予測不能なバードウォッチングの面白さでもあろう。

沼から三々五々飛び立っていくマガンやオオハクチョウの群れを見送り、二日目の9時ごろ、来年以降の再チャレンジを期して伊豆沼に別れを告げる。さらば伊豆沼、いずれまた!

こうしてマガンの飛び立ちは不調に終わったものの、両日そのあとに足を運んだ蕪栗沼(かぶくりぬま)や化女沼(けじょぬま)周辺ではたくさんの野鳥を観察できた。なかでも嬉しかったのは、蕪栗沼でハクガンの幼鳥4羽を確認したことと、その近くの田んぼでほんのすこしカリガネを見られたことだ。

ハクガンはちょうど一年前の昨年11月に、荒川河川敷で幼鳥3羽を見て以来。いつも幼鳥の群ればかりだが、ハクガン界には幼鳥だけで行動しなければならない掟があるのだろうか。

一方、カリガネはハードルが高い気がしてもともと探す気はなかった。だが、伊豆沼のほとりで話した埼玉の方がカリガネを探していてその熱意に触発されてしまったのだ。宮城風にいえば「んだらば、おらもやってみっか」と。

気合いを入れ直して13日(日)の昼、蕪栗沼近くの田園地帯をひたすら探しまわった。マガンの群れにごくわずかに交ざっていることがあると聞き、田んぼで群れている200~300羽のマガンを見つけては眼球が痛くなるほど双眼鏡を覗く。泥くさくその繰り返し。

日中は寝てる個体も多いし、うろうろ動きまわるマガンもいる。しかも、警戒心が強くてすぐ飛び立つので、時間をかけてすこしずつ近づき丁寧に確認するほかない。

そんな行動を繰り返して、ようやくカリガネらしきアイリングのある鳥を見つけたのが15時すぎ。あっと思ったら群れごと飛んでしまったので、咄嗟に連写してその一枚に写っていたのが下記個体である。(書いててふとこわくなったが、これカリガネだよね? 勘違いだったらごめんなさい)

今回の場合、マガンをおそらく2,000羽くらい見たなかのカリガネ1羽だったので、割合にすれば0.1%未満。そのために昼食もとらず4時間くらい費やしてしまったので、次はもっと効率よく見つける作戦を練らないと。

以上のような徒労と喜び、反省などがフクザツに入り混じって、今回の東北行脚もぶじ終了! 次はどこでなんの鳥を狙おうかな。

2日間で確認できた野鳥(主に伊豆沼、蕪栗沼、化女沼ダム周辺)
ハクガン(今年初見)、オオハクチョウ、オオヒシクイ(今年初見)、ヒシクイ(今年初見)、マガン(今年初見)、カリガネ(今年初見)、オカヨシガモ、ヨシガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、オオバン、ツルシギ(今年初見)、イソシギ、トビ、チュウヒ(今年初見)、オオタカ、ノスリ、カワセミさま(鳴き声)、コゲラ(鳴き声)、コチョウゲンボウ(今年初見)、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ(鳴き声)、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、カシラダカ、アオジ(鳴き声)、ドバト 以上49種(2016TOTAL169種)

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↑ 早朝5時すぎ、伊豆沼西岸に着く。
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↑ あいにく風もほとんど吹かず、明るくなってもガスに包まれたまま。
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↑ まさかの二日連続の濃霧で、涙涙の伊豆沼撤収。
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↑ 伊豆沼の南、内沼のほとりにて。オオハクチョウのほかオナガガモの群れがいた。
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↑ 12日(土)午前中、蕪栗沼にいるとハクガンが飛んできた。
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↑ オオヒシクイの群れのなかに着水。
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↑ 蕪栗沼にいるのはオオヒシクイで、ふつうのヒシクイは主に化女沼のほうにいるとのことだった。不思議な棲み分けである。
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↑ 同じく蕪栗沼でスズガモを見かけた。緑色をした藻だかフンだかをぶら下げている。
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↑ 昼間、マガンの群れが飛んでいく。蕪栗沼北岸の土手にて。
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↑ 日中、マガンの群れは田んぼのなか点々と散らばっている。
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↑ ひとの気配がすると、すぐに逃げていく。
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↑ 調査個体と思われるマガンも。
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↑ 4時間ほども探して、ようやくカリガネと思われる個体を見つける。しかし、ほんの一瞬で飛ばれる。
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↑ 16時すぎ、蕪栗沼に沈む夕日。
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13日(日)の9時ごろになると、未明の濃霧もはれて青空が広がった。マガンの飛び立ちを思うように見られなかったので、頑張ってそのぶんを取り返さないといけない。

伊豆沼から30分ほど車を走らせ、同じくラムサール条約登録湿地の化女沼(けじょぬま)には10時前に到着。

ダム湖のほとりでベニマシコの声を追っていると、ノスリとオオタカが前後してすうっと渡っていった。オオタカがマガンやヒシクイを日常的に襲うのか知らないが、12~13日の二日間、渡りのガンカモ類の近くにいるとこうした猛禽の姿をしばしば目撃した。

オオタカはこのあとに訪れた蕪栗沼(かぶくりぬま)でも見たし、その周辺のススキ草原では複数のチュウヒがけっこう飛んでいた。

勢いに乗ってさらにハイイロチュウヒと、あとはオオヒシクイを狙って出没しているというイヌワシを待ってみたのだが、この2種は残念ながら未確認のまま。雪がちらつく季節になればオジロワシも南下してくるだろうと聞き、次はちょっと時期をずらして再訪してみたいところだ。

あと、記憶に残った猛禽といえば、蕪栗沼南側の田園地帯を飛んでいたコチョウゲンボウ。電線にとまっていて、小柄ながらいっちょまえにカラスにちょっかいを出していた。

一方で、意外なことにハヤブサとツミは一度も見ていない。地元の方たちに質問してみると、やはりこの2種はなぜかほとんど姿を見せないようだ。猛禽たちは猛禽たちで、それぞれ事情のようなものがあるのだろう。

2日間で確認できた野鳥(主に伊豆沼、蕪栗沼、化女沼ダム周辺)
ハクガン(今年初見)、オオハクチョウ、オオヒシクイ(今年初見)、ヒシクイ(今年初見)、マガン(今年初見)、カリガネ(今年初見)、オカヨシガモ、ヨシガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、オオバン、ツルシギ(今年初見)、イソシギ、トビ、チュウヒ(今年初見)、オオタカ、ノスリ、カワセミさま(鳴き声)、コゲラ(鳴き声)、コチョウゲンボウ(今年初見)、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ(鳴き声)、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、カシラダカ、アオジ(鳴き声)、ドバト 以上49種(2016TOTAL169種)

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↑ 化女沼ダムのほとりで今シーズン初見のミヤマホオジロ。鳴き声の数から推測すると、10羽ほどの群れだったようだ。
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↑ ベニマシコも今シーズン初見。蕪栗沼と化女沼ダム周辺の葦原でよく鳴いていた。
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↑ 蕪栗沼北岸ではツグミの姿も。
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↑ 13時すぎ、蕪栗沼のススキ草原を移動していくチュウヒ。
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↑ 対岸の枯れ木に灰色の猛禽がとまっていた。ハイイロチュウヒかと思って地元の方に確認してみると、単なるチュウヒだろうとのことだった。残念。
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↑ オオヒシクイの群れのそばをツルシギも通過していった。同じく蕪栗沼にて。
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↑ キジバトとほぼ同サイズ、白い眉斑が特徴的なコチョウゲンボウ。
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↑ このノスリは野ネズミを狙っているようだったが狩り失敗。南方町の田園地帯にて。
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↑ ヒシクイやマガンの越冬地として知られる化女沼ダム。その不気味な名称のとおりいわくつきの場所でもあるようだ。
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↑ 北岸の土手から蕪栗沼の葦原を望む。
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↑ オオヒシクイやオオハクチョウが浮かぶ水面。
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