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山々に囲まれて入り組んだ形をした奥多摩湖だが、その南岸中央付近「山のふるさと村」に建つビジターセンターである。周囲にはキャンプ場や体験型のクラフトセンター、炭焼き小屋などが併設され、湖周辺をうろうろするときは一度は立ち寄って情報を仕入れるようにしている。野鳥に加え、ツキノワグマやニホンジカ、サル、シカ、ヤマネなど周辺に生息する動物の資料(糞やパネルなど)が置いてあり、スタッフの方に最新の状況も聞けるのでけっこう参考になる。ちなみに私が先日ウリボーを撮ったのは、この裏手に位置する湖岸である。

で、結局は鳥の話にもどるのだが、クラフトセンターの壁面には、ミサゴやクマタカ、トラフズクなどいまだ見ぬ鳥たちの写真が額に入れて掲げてあり、周辺を駆けまわって探したい欲求に駆られた。トビはしょっちゅう見かけるが、猛禽類ではノスリやオオタカなども生息しているようである。複数の猛禽類のなかで空の覇権をどの種がにぎっているのか気になるところだ。

そのほか私が特に気になる種は、ヤマドリ(町の鳥に指定されていて、奥多摩周遊道路の林の奥をそれらしき鳥が一瞬横切った)、オオアカゲラ、クロジ、オオマシコなど。もちろんカワセミさまとヤマセミさまもいて、ビジターセンターに併設された飲食施設の名称は「レストランやませみ」である。どうもヤマセミさまはこの一帯を象徴する野鳥となっているようだ。よく見かけられるスポットを紹介した地図も配布されていて、スタッフの方によると、いまは繁殖の季節なので早朝や夕方以外にもちょくちょく目撃情報が寄せられているとのこと。興味ある方は一度足を運んでみられるとよいだろう。

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ただし、山のふるさと村のあたりでは、木々や植物の密生した斜面が急角度で水面に落ち込んでいるため、湖岸をめぐる遊歩道以外は足場を見つけにくく危険である。したがって今回の私の場合は、聞こえてきた鳴き声を追ってあわてて木々の切れ間から遠目に望むか、青い湖面を横切る姿をちらっと見たに過ぎない。撮影するのはなかなか難しそうだ。

一方、かろうじてシャッターを切ったのが、少し下流の川岸で今朝撮った次の2枚(EOS7D+400mmf5.6)。夜明け前でまだ暗いうえに雨が降っているのを強引に撮ってブレてしまったが、二羽で飛んできてそのうち一羽が見事なホバリング漁を披露してくれた。今回はこの早朝の1回しか撮れなかったが、腕をみがき次の機会にまた挑戦しようという意欲とエネルギーがふつふつと湧いてきた気がする。

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↑ 春の雨に打たれながら、ブラインドのなかでひたすら飛来を待つ。
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↑ 苦労して持っていった新兵器のBORG89EDセットだが、デカイうえに雨が降っていて機敏に扱えず。慣れるまでにもう少し時間がかかりそうだ。
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天気回復の見込みが薄く、霧雨ふりしきる奥多摩よりほうほうの体で引き上げてきた。本当はもう一泊したかったのだが、年度内の休みを消化して結局のところ二泊三日のスケジュール。上の写真は二日目、奥多摩駅から路線バスで約30分、早朝6時半すぎに撮った奥多摩湖である(峰岸橋より東を望む)。

しょっぱなから誤算がいくつかあった。そのひとつは、湖にかけられている浮橋(通称ドラム缶橋)が水位低下のため撤去されていたこと。そのため目的地まで湖岸沿いを6kmほど迂回して歩かねばならず、貴重な朝の探鳥タイムをいくらかロスしてしまった。

もうひとつは予報に反して、思ったより天気が崩れるのが早く、そのままだらだらと雨が降り続いてしまったこと。どうにかなるだろうという楽観的な予測からカメラ2台に望遠レンズ数本、5kg超の三脚、ブラインドなど機材を多めに持っていったので、鳥見というよりも単なる雨中の行軍訓練のようになってしまった。運ぶのに精一杯で鳥見に集中できないばかりか、おかげで全身がいま筋肉痛である。

そして肝心の成果をご報告すると、新しく見つけた鳥は深山橋のところを飛んでいたアマツバメの群れくらいで(今年55種め?)、三日間で撮った写真は200枚にも満たなかった。しかも半数は鳥ではなく山々や湖、渓流の風景であり、その大部分を軽量なiPhoneに頼って撮るという体たらく。

そうしたなかで唯一手応えを感じたのは、主要ターゲットの一種であるヤマセミさまを数か所で観察できたこと。湖の周囲から多摩川のもう少し下流のほうまで含めるとケッケッケッという特徴的な鳴き声を聞けた場所が十か所ほどあり、その声をジリジリとたどって延べ6羽を視認できた。

ただ非常にくやしかったのは、16時ごろ帰りのバス車中からふと手前の湖岸に目をやると、岩壁から突き出た一本の枝先からちょうど水面にダイブした一羽が見えたこと。よほど次のバス停で飛び降りようかとも考えたが、早朝からの疲労困憊と空腹、次のバスまで小一時間は待たなければならないという恐怖に打ち負けてしまった。私の場合、探鳥の敵はおのれの意志の弱さである。(つづく)

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