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「潟」の一字が地名につくように、新潟には干潟がわりと点在していて、探鳥地としても著名なふたつの干潟とあとは奥胎内(おくたいない)の山奥を駆け足でパトロールしてきた。上の1羽は、オオヒシクイなどの飛来地として知られる福島潟にいたアジサシである。

くちばしと足が赤く、野鳥ガイドをみてもしかするとベニアジサシもしくは亜種アカアシアジサシではないか、と最初は考えた。しかし、切れ込みの深い燕尾ではないことと、さらに体下面がグレーであることから(下写真ご参照)これは亜種アジサシだなと腑に落ちた。といっても自信満々でもないので、仮に間違ってたらご指摘くださいね。



福島潟周辺でこのほか確認できたのは、主にホオアカやカッコウにカンムリカイツブリ、今年初見のササゴイ、多数のオオヨシキリなど。干潟のそばにある自然や観光の案内拠点「ビュー福島潟」駐車場では、子連れの母キジにもばったり遭遇して思いっきり警戒されてしまった。わるいわるい。

そして、この福島潟から車で約20分、ハクチョウの冬期飛来地として有名な瓢湖。

ハスはまだ咲いてないし冬鳥ももちろん不在のシーズンで、あわよくばヨシゴイでも見られないかなと思っていたのだけれど案の定、空振り。それでも一周徒歩20分ほどの湖をぐるりと回っていたら、季節外れのオオハクチョウや冬ガモたちが15羽くらいのんびり昼寝していた。ひょっとすると飼育個体かもしれないけれど、せっかくなので今回観察できた野鳥としてカウントすることに。

あとは、初夏のさわやかな風景の広がる干潟から一転し、標高およそ330メートル、奥胎内の山奥へ。標高はそれほど高くないのだが、豊かなブナ林と渓谷に恵まれ、同時にそこらじゅうにクマやヒル、マムシがいると聞くフィールドである。

ヒルやクマ、カモシカにはさいわい(残念ながら?)遭遇しなかったが、四つん這いになって枯れ葉の積もった斜面をザクザク登っていたら、右手を伸ばそうとした先にマムシがとぐろを巻いて寝ていた。あぶねえあぶねえ。さらにその後、アカショウビンを待つのにいい場所を見つけてメッシュ状のブラインドをかぶっていると、大きな蜂に刺されそうになったりとか……。ちなみに、山や森を知るひとに話を伺うと、クマや毒蛇よりも蜂を恐れている方も多い。



それはともかく、こういう背筋が寒くなる思いをしながらも、計3つのポイントで延べ5羽のアカショウビンを観察できた。実はそのうち1か所は、ほかの人たちと並んで観察した奥胎内ヒュッテのテラスなので「自力で見つけた!」という充実感・達成感は薄い。

アカショウビンのような鳥は、せっかくなので深い森に分け入ってマムシやクマ、悪天候におびえながらもやっぱり自力で発見しないとね、と。動物や植物、気候について事前に調べ、対策を立てることも鳥探しの楽しさの一環であるとわたしは考える。

そんなことを思いつつ、奥胎内ヒュッテ前の県道から脇道にそれること約20分。栃(とち)の巨木がある林道の最奥からさらに道なき斜面を登っていくと、腰掛けるのにちょうどよさそうな岩が突き出しているのを見つけた。その上にブラインドを張ると、周囲がけっこう広く見渡せ、狙っている止まり木も目線とほぼ同じ高さにくる。

そして、この岩に陣取って2時間ほど。半分以上うたた寝をしていたとき、キョロロロロロという、あの特徴的な鳴き声が目と鼻の先から突如響いた。双眼鏡を構えるうちに去ってしまったけれど、まあ負け惜しみを言うならば、このわずか数秒のためにはるばる来た甲斐があったなと。

アカショウビンリポートは以上で、このほか奥胎内ヒュッテ周辺で見かけた主な野鳥は、ヤマセミさまとひさびさのオオアカゲラ、そして遠くの山の稜線を飛ぶイヌワシ3羽をちらっと。一方、2時間ほどポイントで粘ってみたが、クマタカは観察できずじまいだった。

キビタキやカケスは本当にそこらじゅうにいて、夜にはキョキョキョキョというヨタカの鳴き声、さらにコノハズクやアカショウビンの鳴き声も遠くに聞くことができた。月明かりのなかで聞くアカショウビンの声もまた風情があっていいものだ。

最後に、今回60種あまりの野鳥を観察できたのだが、振り返ってみればガビチョウやコジュケイの鳴き声を聞いていない。新潟の積雪の深さや峻嶮な山々によって、外来種はいまのところシャットアウトされているのかもしれない。



今回確認できた野鳥(主に奥胎内~福島潟~瓢湖)
キジ、オシドリ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、ササゴイ(今年初見)、アオサギ、ダイサギ、コサギ、バン、オオバン、ホトトギス(鳴き声)、ツツドリ(鳴き声)、カッコウ、ヨタカ(鳴き声)、アジサシ(今年初見)、イヌワシ(今年初見)、トビ、ツミ、サシバ(今年初見)、コノハズク(鳴き声)、アカショウビン(今年初見)、カワセミさま(鳴き声)、ヤマセミさま、コゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ(今年初見)、アオゲラ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、ヤブサメ(鳴き声)、エナガ(鳴き声)、センダイムシクイ(鳴き声)、メジロ(鳴き声)、オオヨシキリ、ミソサザイ(鳴き声)、ムクドリ、カワガラス、クロツグミ(鳴き声)、キビタキ(鳴き声)、オオルリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、イカル(鳴き声)、ホオジロ、ノジコ(鳴き声)、ホオアカ、オオハクチョウ(今年初見)、ドバト、アヒル 以上66種(2016TOTAL143種)

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↑ くちばしと足は赤く、くちばしの先は黒い。尾の形状が燕尾とは異なることから亜種アジサシと判断したのだがいかがだろうか。
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↑ 福島潟にいたホオアカ。なんとなくあどけない感じがしたので幼鳥かな。
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↑ 駐車場で子守り中のキジとばったり遭遇。
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↑ ササゴイが福島潟近くの田んぼを渡っていった。
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↑ よく似ているが、これはゴイサギ。
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↑ 瓢湖でのんびり昼寝していたオオハクチョウやヒドリガモ、オナガガモの一団。
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↑ アオクビアヒルと見分けづらいが、これはマガモっぽい。
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↑ 奥胎内の県道沿いでひさびさにオオアカゲラ御来鳥。ちらっとだけ。
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↑ 奥胎内ヒュッテから約100メートル先、県道沿いで羽を休めていたアカショウビン。
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↑ 枝かぶりだが、タイミングがよければヒュッテのテラス近くにも出没してくれる。
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↑ 渓谷の河原でよく見かけたのはキセキレイとカワガラス。ヤマセミさまもたまに行ったり来たりしていた。
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↑ おそらくカラスなのだろうが、今回ちょっと気になった鳥。下面が青みがかっていて、目の位置がくちばしの横にあるように感じる。河原のそばにいた。
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↑ 右のほう、遠い山の稜線を飛ぶイヌワシ。豆粒より小さくしか見えないが、たまたま再会した探鳥会のH先生からイヌワシですよとお墨付きをいただく。
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↑ 瓢湖にて。この日、蒸し暑くて鳥影は薄かった。
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↑ 雨上がりの福島潟を野鳥観察舎から望む。
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↑ 奥胎内にて。この後、雷雨となった。
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↑ 道がだんだんなくなって、やがてマムシに遭遇したあたり。
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