2016.12.30
2016野鳥まとめ
一日早いですが、皆さま、今年もありがとうございました。
晴れているのに珍しく外出もせず、明日の大晦日、そして来年からの計画を練ったりしています。バードウォッチングのほかにもやりたいこと、やらなければならないことがたくさんあって、時間の大切さをあらためて痛感している12月30日の昼さがりです。
その昔、青森駅近くの埠頭を夜散歩していると、とある漁業施設の横に「資源有限 漁業無限」とデカデカと書かれた看板が立っておりました。完全に酔っ払っていましたが、闇夜に浮かぶその白い文字は十数年経ったいまもはっきりと覚えています。
人生においてもいつまで自分が生きるのか知りませんが、限られた時間を精一杯充実させて有意義に過ごしたいものです。来年のコピーは期待と自戒を込め、青森の漁業看板のパクリで「時間有限 人生無限」。これでいきます!
さて、ついでに今年を振り返って特に印象に残った鳥たちを恒例のランキング形式で。これ以外にも思い出の鳥たちや場所がいろいろ浮かんできて、選ぶのに案外時間がかかりました。
また、今年観察できた野鳥は全178種(※)で、2015年を7種上回ることができました。数なんてひとつの参考値に過ぎませんが、すこしは成鳥、いや成長したということかな?
バードウォッチャーとしても上を目指して励みます!
※これまでの記事中では176種と思っていましたが、どこかでカウントの間違いがあったのか、あらためてリストを数えてみると178種のようです、たぶん。

2016野鳥観察種リスト(観察できた種を赤でチェックしています)
【10位】ブッポウソウ御来鳥 @長野県栄村

まずは、三年連続で観察できたブッポウソウ。夏のその時期にそこに行けば見られるのだが、飽きることもなく毎年ちょっとずつ時期をずらして通っている。真夏の暑さとむっとするような草いきれ、信州の山間の静寂もたまらない(蝉やわけのわからない虫とかはずっと鳴いてるけど)。
【9位】シラコバト御来鳥 @埼玉 中川河川敷

前々から気になっていて、今年3月「このへんにいそうだ」と当てずっぽうで探してみた鳥。当然なかなか見つからず、あきらめかけたころチョウゲンボウに追われてすぐ目の前に飛んできた。わたしのなかではまさに中川の奇跡で、そこで待っているとさらに数羽が飛んできた。ちょっと地味だけど思い出深いローカルバード。
【8位】クマタカ御来鳥 @奥多摩むかし道

紅葉を楽しみながら奥多摩駅から小河内ダム(奥多摩湖)までの田舎道を歩いていると、クマタカが舞うのが視界に飛び込んできた。10分くらいはゆうゆうとこのあたりを旋回してくれた記憶がある。ためしに今月ふたたび行ってみたら、その優雅で勇ましい姿はなかった。鳥との出会いも一期一会である。
【7位】アカショウビン御来鳥 @新潟 奥胎内

わるいくせで、アカショウビンのあの鳴き声を聞かないと夏の実感が湧かない。新潟の奥胎内で見るのは二年ぶりで、過去には青森にある十二湖の森や福島北部の裏磐梯、佐賀有田の竜門峡、ブッポウソウのいる長野の山奥などでも遭遇したことがある。東京の高尾山や秋川渓谷、多磨霊園などを通過することもあるようだが、わたしはまだ都内で確認したことはない。
【6位】カリガネ御来鳥 @宮城 伊豆沼近郊の田園地帯

11月の昼間、田んぼにいるマガンの群れをあちこち4時間かけて見て回り、ようやくカリガネ1羽が交ざっているのを発見。たまたま見つけられたからよかったものの、一人ではあまり挑戦したくない荒行である。しかもすぐに飛び立ってしまい、ほんの数秒のために大量の時間を投下したことになる。井の頭公園の動物園などには、このカリガネがふつうにいて貴重な感じがしない。
【5位】サシバ御来鳥 @埼玉飯能 天覧山

蚊が飛んでいるような光景だが、サシバの渡りである。愛知の伊良湖岬や長野の白樺峠にも行きたかったが、今年はがまんして近場の埼玉・天覧山でタカの渡りを観察した。ひとがほとんど帰ってしまった正午すぎに、この日最大のタカ柱が出た。ひたすら粘っていると、ごくまれにこうして得をすることもある。
【4位】キマユホオジロ御来鳥 @埼玉 狭山湖

風邪気味で仕事を休み、ノゴマを探しに狭山湖へ。土手の下にちょっとへんなカシラダカがいるな、と思っていたらキマユホオジロという鳥だった。ほかのひとが教えてくれなければ間違いなく100%スルーである。武蔵野公園のニシオジロビタキや、野川のシマアジなんかもそうだが、珍しい鳥が身近にいても見過ごしているケースもたくさんありそうだ。ひとから教えられずとも、ちゃんと自分で珍鳥を識別したい。
【3位】コウノトリ御来鳥 @兵庫県豊岡市 ハチゴロウの戸島湿地近く

事前の想像とは違い、この鳥も豊岡のポイントに行けばふつうに見られる鳥である。初見の鳥を見た感動というよりは、この鳥を地域ぐるみで保護している地元の方たちの姿勢に打たれた。豊岡で生まれたコウノトリがたまに全国各地に出没していて、これからも偶然の出会いに期待したいところ。昔のように日本中で見られるようになることを願う。
【2位】コミミズク御来鳥 @渡良瀬遊水地 第3調節池

つい先週、鳥友の皆さんと渡良瀬遊水地を訪問。ハイイロチュウヒやチフチャフを見られずにどんよりと重い空気が漂うなか、道に迷ってたまたま辿りついた土手でコミミズクが飛んでくれた。日没間際のワンチャンスで、うれしさも倍増。終わりよければすべて良し。ありがとうコミミズク。
【1位】マガン御来鳥 @宮城 蕪栗沼
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今年最も印象深かったのは、蕪栗沼で見たマガンのねぐら入りである。おびただしい数のマガンが空を行き交い、その圧倒的なスケールに心打たれた。まだ見ていない方は、可能であれば一度行ってみることをおすすめする。濃霧のため早朝の飛び立ちは今回見られなかったので、わたしも機会をつくってこの蕪栗沼や伊豆沼を再訪したい。
晴れているのに珍しく外出もせず、明日の大晦日、そして来年からの計画を練ったりしています。バードウォッチングのほかにもやりたいこと、やらなければならないことがたくさんあって、時間の大切さをあらためて痛感している12月30日の昼さがりです。
その昔、青森駅近くの埠頭を夜散歩していると、とある漁業施設の横に「資源有限 漁業無限」とデカデカと書かれた看板が立っておりました。完全に酔っ払っていましたが、闇夜に浮かぶその白い文字は十数年経ったいまもはっきりと覚えています。
人生においてもいつまで自分が生きるのか知りませんが、限られた時間を精一杯充実させて有意義に過ごしたいものです。来年のコピーは期待と自戒を込め、青森の漁業看板のパクリで「時間有限 人生無限」。これでいきます!
さて、ついでに今年を振り返って特に印象に残った鳥たちを恒例のランキング形式で。これ以外にも思い出の鳥たちや場所がいろいろ浮かんできて、選ぶのに案外時間がかかりました。
また、今年観察できた野鳥は全178種(※)で、2015年を7種上回ることができました。数なんてひとつの参考値に過ぎませんが、すこしは成鳥、いや成長したということかな?
バードウォッチャーとしても上を目指して励みます!
※これまでの記事中では176種と思っていましたが、どこかでカウントの間違いがあったのか、あらためてリストを数えてみると178種のようです、たぶん。

2016野鳥観察種リスト(観察できた種を赤でチェックしています)
【10位】ブッポウソウ御来鳥 @長野県栄村

まずは、三年連続で観察できたブッポウソウ。夏のその時期にそこに行けば見られるのだが、飽きることもなく毎年ちょっとずつ時期をずらして通っている。真夏の暑さとむっとするような草いきれ、信州の山間の静寂もたまらない(蝉やわけのわからない虫とかはずっと鳴いてるけど)。
【9位】シラコバト御来鳥 @埼玉 中川河川敷

前々から気になっていて、今年3月「このへんにいそうだ」と当てずっぽうで探してみた鳥。当然なかなか見つからず、あきらめかけたころチョウゲンボウに追われてすぐ目の前に飛んできた。わたしのなかではまさに中川の奇跡で、そこで待っているとさらに数羽が飛んできた。ちょっと地味だけど思い出深いローカルバード。
【8位】クマタカ御来鳥 @奥多摩むかし道

紅葉を楽しみながら奥多摩駅から小河内ダム(奥多摩湖)までの田舎道を歩いていると、クマタカが舞うのが視界に飛び込んできた。10分くらいはゆうゆうとこのあたりを旋回してくれた記憶がある。ためしに今月ふたたび行ってみたら、その優雅で勇ましい姿はなかった。鳥との出会いも一期一会である。
【7位】アカショウビン御来鳥 @新潟 奥胎内

わるいくせで、アカショウビンのあの鳴き声を聞かないと夏の実感が湧かない。新潟の奥胎内で見るのは二年ぶりで、過去には青森にある十二湖の森や福島北部の裏磐梯、佐賀有田の竜門峡、ブッポウソウのいる長野の山奥などでも遭遇したことがある。東京の高尾山や秋川渓谷、多磨霊園などを通過することもあるようだが、わたしはまだ都内で確認したことはない。
【6位】カリガネ御来鳥 @宮城 伊豆沼近郊の田園地帯

11月の昼間、田んぼにいるマガンの群れをあちこち4時間かけて見て回り、ようやくカリガネ1羽が交ざっているのを発見。たまたま見つけられたからよかったものの、一人ではあまり挑戦したくない荒行である。しかもすぐに飛び立ってしまい、ほんの数秒のために大量の時間を投下したことになる。井の頭公園の動物園などには、このカリガネがふつうにいて貴重な感じがしない。
【5位】サシバ御来鳥 @埼玉飯能 天覧山

蚊が飛んでいるような光景だが、サシバの渡りである。愛知の伊良湖岬や長野の白樺峠にも行きたかったが、今年はがまんして近場の埼玉・天覧山でタカの渡りを観察した。ひとがほとんど帰ってしまった正午すぎに、この日最大のタカ柱が出た。ひたすら粘っていると、ごくまれにこうして得をすることもある。
【4位】キマユホオジロ御来鳥 @埼玉 狭山湖

風邪気味で仕事を休み、ノゴマを探しに狭山湖へ。土手の下にちょっとへんなカシラダカがいるな、と思っていたらキマユホオジロという鳥だった。ほかのひとが教えてくれなければ間違いなく100%スルーである。武蔵野公園のニシオジロビタキや、野川のシマアジなんかもそうだが、珍しい鳥が身近にいても見過ごしているケースもたくさんありそうだ。ひとから教えられずとも、ちゃんと自分で珍鳥を識別したい。
【3位】コウノトリ御来鳥 @兵庫県豊岡市 ハチゴロウの戸島湿地近く

事前の想像とは違い、この鳥も豊岡のポイントに行けばふつうに見られる鳥である。初見の鳥を見た感動というよりは、この鳥を地域ぐるみで保護している地元の方たちの姿勢に打たれた。豊岡で生まれたコウノトリがたまに全国各地に出没していて、これからも偶然の出会いに期待したいところ。昔のように日本中で見られるようになることを願う。
【2位】コミミズク御来鳥 @渡良瀬遊水地 第3調節池

つい先週、鳥友の皆さんと渡良瀬遊水地を訪問。ハイイロチュウヒやチフチャフを見られずにどんよりと重い空気が漂うなか、道に迷ってたまたま辿りついた土手でコミミズクが飛んでくれた。日没間際のワンチャンスで、うれしさも倍増。終わりよければすべて良し。ありがとうコミミズク。
【1位】マガン御来鳥 @宮城 蕪栗沼
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今年最も印象深かったのは、蕪栗沼で見たマガンのねぐら入りである。おびただしい数のマガンが空を行き交い、その圧倒的なスケールに心打たれた。まだ見ていない方は、可能であれば一度行ってみることをおすすめする。濃霧のため早朝の飛び立ちは今回見られなかったので、わたしも機会をつくってこの蕪栗沼や伊豆沼を再訪したい。
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2016.12.29
アオゲラ&アカゲラ御来鳥 @浅間山公園

年内の仕事を終え、おだやかに6連休スタート。暮れの掃除をしたあと夕方、トラツグミでもいないかなと近場を散歩してきた。
野川沿いから武蔵野の森公園に抜け、さらに多磨霊園へと移動。霊園内、五区公園と浅間山のあたりはがらんとしてシロハラとツグミくらいしか見当たらなかった。
浅間山の奥のほうにある林でお目当てのトラちゃんを待っていると、複数のアオゲラがヒューッ、ヒューッ、ヒューッとそこかしこで鳴いていた。
双眼鏡でその姿を追っていると、16時前、たまたまアカゲラが近づいてきてギリギリ捉えることができた。
キツツキ2種のツーショットは初めてで、こうして見るとアオゲラのほうがやや大柄のよう(いま「日本の野鳥」を繰ってみると、やはりアオゲラL29cmに対してアカゲラL24cmとのこと)。てことは、巣穴の大きさもアオゲラのものがやや大きめなのだろう。
けっきょくトラツグミの出てくる気配はなく、薄暗くなった16時半にはおとなしく撤収。
本日確認できた野鳥
ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ダイサギ、コサギ、オオバン、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、オナガ(鳴き声)、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、エナガちゃん、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ(鳴き声)、アオジ(鳴き声)、ガビチョウ(鳴き声) 以上31種(2016TOTAL176種)

↑ 額から後頭部まで赤いので、このアオゲラはオスのようだ。

↑ まだ熟れきる前のセンダンの実を食べにきたヒヨドリ。武蔵野の森公園にて。

↑ 続いてムクドリの群れも。

↑ そしてツグミ御来鳥。この実はきっとうまいのだろう。

↑ 同じく武蔵野の森公園にてシメの群れ。さらにアトリとカワラヒワの群れも見かけた。

↑ 修景池ではいつもどおりヒドリガモたちがお休み中だった。

↑ 標高約80メートル、浅間山公園の頂にある小さな神社。

↑ 冬枯れて鳥たちを見つけやすくなった。

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