2019.07.28
トキ御来鳥 @佐渡 加茂湖畔

小雨の降りそぼる早朝5時前、田んぼのわきに車をとめてトキを待つ。昨日の昼間は島を一周して空ぶったので、えさ場を目指して移動していく夜明けの飛翔を狙う作戦である。
近くをスズメ、アオサギ、カワラヒワが飛んだところで、5時6分、ついに念願のトキ。西からの風に逆らい、加茂湖を越えていくのを見送る。雨がやんで明るくなっていくなか、6時までの1時間に延べ7羽の飛翔を見た。
一方、湖からすこし離れた南側には、トキの森公園という飼育・展示施設があって、解説を交えて国内外の飼育下トキを見せてくれる。そこでトキの行動や性格、分布についてあれこれ教えてもらい、それをヒントに島中部の山間や田園地帯を走ってみたものの、けっきょく1羽も発見できなかった。
過去に乱獲された歴史がそうさせるのか警戒心が非常に強いことと、日中は涼しい木陰にいそうなこと、田んぼのあぜ道にもだいぶ草が茂っていることが見つけにくい理由かもしれない。次に来るときはもっとトキが増えて見つけやすくなってますように、と願いながら狭い山道をのんびり下っていると、ひさんな酷道(ひどい林道)の奥深くに迷い込んであやうく14時25分出航の高速船を乗り過ごしそうになった。
不幸中の幸いか、その迷っている間にヤマドリ2羽がすぐ目の前を飛んだ。しかし、またしてもカメラを構えるのが間に合わない。あっという間に木立の奥に逃げてしまって、これもまた佐渡にひとつ宿題を残してきたような気がしている。
本日確認できた野鳥
トキ(今年初見)、ヤマドリ(今年初見)、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ホトトギス(鳴き声)、ウミネコ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ(鳴き声)、シジュウカラ(鳴き声)、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、メジロ(鳴き声)、キビタキ(鳴き声)、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ 以上23種(2019TOTAL170種)
佐渡 車64.92km 高度-25~540m


↑ 早朝、これは野生下トキ。えさ場へと移動していく途中のようだ。

↑ トキの森公園で見ることができる飼育下トキ。

↑ 屋外に建ち並ぶ飼育ケージ。

↑ ハダダトキ(手前)やクロトキなど、海外のトキも一部展示されている。

↑ フラミンゴのような色をしているのはショウジョウトキ。

↑ あちこち田んぼをまわってみたがトキはご不在だった。

↑ 江戸時代、皮を活用するために島外から連れてこられたというタヌキ。金を製錬するための送風機を作るのに皮が使われたそうで、いまはすっかり島に定着している。

↑ 山間を行ったところにある新穂ダム。この先に進んだあたりから道に迷い始めた。

↑ 妙な羽色だが、そばでセグロセキレイが見守っていたのでその幼鳥だろう。

↑ セミがよく鳴いていて、いよいよ夏本番といった印象。

↑ 海沿いにはひまわり畑が。

↑ 道を探していると、ふたたび雨が降って霧まで出てきた。近くでホトトギスやとキビタキが鳴いていた。

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2019.07.27
キアシシギ御来鳥 @佐渡 真野湾

島東部、両津港近くにある宿を6時半に出て、佐渡(新潟県)を反時計回りに一周した。
環境省佐渡自然保護官事務所が発表している野生下トキの推定個体数は島内406羽(7月24日時点。このほか本州1羽)。まるっと1周すればいくらなんでもどこかで出くわすだろう、と軽い気持ちでいたが、なんと1羽も発見できなかった。
けっこう大きな島なので、まったく下調べもせずに(空振りを覚悟すればそのほうが面白いので)外周をやみくもに一周するという作戦がよくなかったかも。日中は案外と内陸の田畑や山間部に入ったり、まんべんなく全島域に散っていて見つけにくいのかもしれない。
トキは明日朝また探すとして、島内一周して確認できた野鳥は次の24種。
ウミネコを筆頭にトビ、イソヒヨドリが特に多く、岩礁地帯ではたまにウミウとクロサギも。オオセグロカモメとキアシシギは各1羽、ミサゴは島北部の賽の河原と、キアシシギのいた真野湾でも飛んでいた。
本日確認できた野鳥
キジ、カルガモ、キジバト、ウミウ、アオサギ、ホトトギス(鳴き声)、キアシシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、メジロ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ 以上25種(2019TOTAL168種)
佐渡一周(二ツ亀海水浴場、佐渡金山など寄り道) 車214km 高度-5〜139m


↑ クロサギは2か所で計3羽確認。

↑ ウミウもところどころで見かけた。

↑島西部の真野湾でミサゴとすれ違う。

↑ オオセグロカモメを1羽見たほかは、カモメ系はウミネコばかり。

↑ 田にはツバメ。トキはどこにもいない。

↑ 島の最北端、二ツ亀のあたりの田園地帯にいたキジ。メスだろうか若鳥だろうか。

↑ 早朝、両津港の近くにある加茂湖で。新潟最大の湖で汽水湖だそうだ。

↑ 外周道路を北上していく。

↑ キジがいたあたり。特に午前中は真夏のうだるような暑さだった。

↑ 島の北端、ニツ亀島と海水浴場。

↑ 近くにある賽の河原で手を合わせる。

↑ 南下してきて島西岸、岩谷口海岸の眺望。

↑ 尖閣湾の食堂でサザエ丼750円。

↑ おやつはサザエとおけさ柿のシャーベット。おけさ柿は、店の方がていねいに切り分けてくれた。

↑ 佐渡金山のエントランスのあたり。佐渡はかつて鉱山で栄えた島でもあった。

↑ 奇岩怪石の名所もところどころに。

↑ たらい舟の実物を初めて見た。豊かな自然だけでなく、能などの伝統芸能もこの島の魅力だ。

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