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標高2702m、乗鞍岳の畳平バスターミナルには売店があって、黒百合の球根ふたつを数百円で販売していた。そういえば大きめの鉢がひとつ余っていることを思い出して購入し、今朝その球根を土のなかにおさめた。説明書きによると、黒百合はもともと高山性の植物で、それを平地でも育つように改良(?)して販売しているのだそうだ。

朝のひと仕事を終えたあとは、冬ガモ探しのパトロールに。しかし、野川沿いを2kmほど自転車で走って、冬ガモどころか、カルガモさえ両手の指で足りるくらいしか見つからない。

冬ガモのお出迎えは週末にまた持ち越しか、と思いつつ、武蔵野の森公園に来たところで、ようやくヒドリガモ3羽とコガモ3羽を見つけた。コガモはともかく、ヒドリガモの飛来は例年よりやや早いような?

ほかに確認できたのは、いつものカイツブリやバン、それに調布飛行場の敷地内にいたヒバリなどだ。カワセミさまもこちらのほうに出張してこられていて、割合にぎやかな朝のパトロールだった。

本日確認できた野鳥
ヒドリガモ、カルガモ、シマアジ、コガモ、カイツブリ、アオサギ、コサギ、バン、カワセミさま、モズ(鳴き声)、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ(鳴き声)、ヒバリ、ヒヨドリ(鳴き声)、エナガちゃん(鳴き声)、ムクドリ、スズメ、ドバト 以上19種(2019TOTAL181種)

野川周辺 自転車5.28km 高度26~36m
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↑ ヒドリガモと同じく、このあたりでは今秋初認のコガモ。長旅おつかれさまでした。
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↑ 上空でヒヨドリが鳴いたのを警戒するご神体。
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↑ 調布飛行場では、敷地の下草が刈られていた。鳥たちもいなくなったかな、と寂しく感じているとヒバリが飛び出した。
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↑ 今朝、鉢植えをした黒百合の球根。発芽するのと開花がいまから楽しみ。
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↑ 冬ガモも見つけられず、野川は鳥影が薄かった。
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朝6時10分。高原の拠点施設、乗鞍観光センターの駐車場脇から始発のシャトルバスに乗る。

標高1500m地点を出発したバスは、乗鞍エコーラインをうねうね走行しながら高度を上げ、50分ほどで標高2702mの畳平に着いた。山岳天気予報を見ると、すくなくとも午前中のうちは登山指数Aだったが、バスを降りるとあたり一面の濃霧。気温6、7度かもっと低いくらいで、さらに強風が吹きつけてきて凍えるようだった。

今回は天気を見ながらの行き当たりばったりの旅で、畳平からむりして登る気はまったくない。11時5分発の復路バスを使うことにして、それまでの約3時間、バスターミナル周辺の登山道で鳥を探した。

それにしても、この悪天候である。鳥はいるのかと思いながら歩いていると、霧のなかをまず舞ったのはホシガラス。しかし、強風に飛ばされて一瞬で消えるので追いきれない。

そのホシガラスが斜面に広がるハイマツ林にもぐりこむと、松ぼっくりから種子を取り出す際にパチ、パチとかすかに音がする。それを居場所のヒントに、ようやく落ち着いてその姿を見ることができた。

また、このあたりの動植物のシンボルといえるのが、国の天然記念物ライチョウだろう。本当なのかどうか、この鳥、霧があったほうがよく出ると聞くこともある。今日はたまたまそのとおりの天気で、4羽がうろついているのを運よく見つけることができた。

余談だが、15年ほど前に立山の室堂平を訪れ、仕事でライチョウを探したことがある。そのときは5、6人がかりでなかなか発見できず、どうしてこんなところで鳥なんか探してるんだろう、と雄大な景観のなかで己の人生に疑問を感じたものだ。それがいまでは自主的に鳥を探しまわっているのだから、ひとは変われば変わるものだ、と思う。

そして今日、ホシガラス、ライチョウに続いて目にしたのは、これも森林限界より上のほうに主に生息しているイワヒバリ。ホシガラスにしてもイワヒバリにしても鳴かないので苦労したが、そろそろ帰りのバス時刻を意識する10時半ごろになってハイマツ林から出てきたイワヒバリ1羽を見つけた。

ちょろちょろ動きまわって逃げるふうでもなく、熱心にえさを探していたようだ。カヤクグリによく似ているものの、カヤクグリよりやや大きく、羽に白い部分が交ざる。くちばしの下部分が黄色いのもカヤクグリと異なる点だろう。

考えてみれば、畳平に登ってから見た鳥はけっきょくこの3種だけ。リリリリと鈴の音色ような鳴き声がしたと気になったのは、もしかすると登山者がつけていた熊鈴の音だったかもしれない。あるいはカヤクグリとか?

そして、イワヒバリと別れたあとはシャトルバスで乗鞍観光センターに戻り、正午すぎ、そばにある温泉施設でひと息入れて東京に帰ってきた。下記リストのうち最初の3種以外は、乗鞍高原の林やその帰路に見かけた鳥である。

この三日間、常に天気を心配していたが、けっきょく一度も合羽や傘を使わずにすんだ。

本日確認できた野鳥
イワヒバリ(今年初見)、ホシガラス、ライチョウ(今年初見)、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、スズメ、イカル(鳴き声)、ホオジロ(鳴き声)、ドバト 以上12種(2019TOTAL181種)

乗鞍観光センター~畳平~乗鞍高原~甲府 車、シャトルバス、徒歩167.5km 高度307~2764m
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↑ 高山植物の種子(?)をおいしそうに食べるライチョウ。
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↑ 登山道を歩いていると、ハイマツ林からたまにホシガラスが飛び出してくる。
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↑ パチパチと音を立てながらハイマツの種子を食べていた。
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↑ イワヒバリもこの種子が好物のもよう。
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↑ くちばしの下部分は黄色く、カヤクグリとはちょっと違う。体のサイズもやや大きい。
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↑ 朝7時ごろ、標高2702mの畳平バスターミナルに到着。寒い。
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↑ バス乗り場としては日本一の高さにあるとのこと。
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↑ 近くにある魔王岳、標高2764mにはバスターミナルから片道15分ほどで登れる。
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↑ 霧が流れると、バスターミナル直下にある鶴ヶ池がうっすらと見えた。
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↑ 木道を歩きながら鳥を探す。鳴き声らしきものはほとんど聞こえなかった。
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↑ 周囲は高山植物の宝庫で、中部山岳国立公園に指定されている。ちなみに乗鞍岳というのは、剣ヶ峰(3026m)を主峰とする周囲の山々の総称だ。
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↑ シャトルバスから紅葉も見られた。色が青っぽいのは、窓に貼られたフィルムによる。畳平をくだってくると、青空の割合がどんどん増えていった。
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