2019.12.31
2019野鳥まとめ(暫定版)
ひさしぶりに風邪をひいて3日間ピクリとも動けず、大晦日の今日になってようやく回復の兆しが見えてきた。ひさんな正月休暇となったが、嘆いても仕方がない。街や自然のなかに風邪菌をまき散らすといけないので、あと数日間はパトロールを自粛しておとなしく2019年の振り返りをしておきたい。
印象に残った遭遇シーンの年間ランキングは、20位から1位まで次のとおり。病み上がりのヘロヘロ状態だし、写真のキャプションをちょこっと書いてそのほかの文章は今回短めということで。ランキングはわたし個人の主観と経験によるもので、その鳥と出会った瞬間のインパクトや、シチュエーションの思い出深さから総合的に判断したものだ。
そして下記、一年を振り返ってなんだかんだ書いてるうちに、まとめきれないまま2020年になった。とりあえず現状のままアップして、今年確認できた180種あまりの野鳥リストなどを後日追記したり、そのほか加筆修正を加えたい。なので、今日のところは「2019野鳥まとめ(暫定版)」ということで。
では、皆さま、ご体調に気をつけて良い休暇を。2020年がまたいい年でありますように!
【20位】ミソサザイ御来鳥 @東京など

↑ 雪のちらつく2月の夕方、人影のない野川公園で見かけたミソサザイ。わたしを気にするふうでもなく、雪をめでるような静かな佇まいだった。
【19位】カオグロガビチョウ御来鳥 @東京

↑ 外来種からも1種加えておきたい。あきる野の公園で見かけるカオグロガビチョウが、深大寺の近くに2か月ほど滞在していた(私が確認した範囲で9月1日~11月5日)。勢力図を静かに広げていこうとしているのだろうか。
【18位】シマアオジ御来鳥 @北海道

↑ 飛び去っていく後ろ姿を一瞬見ただけで、まともに観察できていれば上位でおかしくない野鳥である。越冬地や繁殖地の環境悪化、さらに中国で食用に乱獲されたりしているらしく、個体数の激減が指摘されている。
【17位】オオタカ御来鳥 @東京など

↑ 野川公園を散歩していた夕方、目線をふと木立に向けるとオオタカの若鳥がいた。視線が合ってもしばらく飛ばなかったが、木道を歩いてくる人の気配がすると姿を消した。
【16位】ヤマセミさま御来鳥 @東京、佐賀、南九州、四国

↑ すくないようで、ちょくちょく遭遇するのがヤマセミさまである。今年も各地で参拝できた。気配を消し、深追いしないことが重要だろう。
【15位】クマタカ御来鳥 @東京、四国

↑ 2羽が重なるようにして飛行する、クマタカの求愛行動である。今年は若鳥1羽も加えて3羽で飛ぶ様子を確認できた。
【14位】オオミズナギドリ御来鳥 @静岡

↑ ザアザア降りのなか、下田の沖のほうをオオミズナギドリが飛んでいた。姿が確認できるようになるまで、ずぶ濡れになって待った甲斐があった。
【13位】トモエガモ御来鳥 @長崎

↑ 1月、長崎に出没していたトモエガモの大群である。収縮と蛇行を繰り返しながら夕空を飛び回る様はなんともいえない迫力があった。
【12位】サンコウチョウ御来鳥 @東京、四国、宮崎など

↑ 今年はさほど見かけなかったが、声はあちこちの森で聞いた。キビタキやオオルリと並び、この鳥の声を聞くといよいよ夏だなあという気がする。
【11位】オオジシギ御来鳥 @北海道

↑ 雷鳴にもたとえられるオオジシギのディスプレイフライト。広大なサロベツ湿原で、今年は十分にその様を観察することができた。
【10位】ルリカケス御来鳥 @奄美大島

↑ アマミヤマシギやオーストンオオアカゲラなど、固有種の鳥がいくつか挙げられる奄美大島。草むらのハブにビビリながら探しまわり、ルリカケスもようやく見つけることができた。
【9位】ブッポウソウ御来鳥 @四国、奄美大島

↑ 今年は四国山中と奄美大島で見かけたブッポウソウ。ゲッ、ゲッという声と、きれいなその羽色は遠目にもよく目立つ。見つけるとやはりうれしい鳥である。
【8位】タンチョウ御来鳥 @北海道

↑ 友人の運転する車で新千歳空港に向かう途中、ギリギリのタイミングで出会うことができた。遠く離れていて豆粒のようにしか見えなかったが、とても思い出深い。
【7位】ツリスガラ御来鳥 @長崎

↑ 諫早の葦原でハイイロチュウヒなどを観察していて、ふいにそばに現れたのがツリスガラ。じっくりと観察する間もなく、群れはすぐに姿を消してしまった。
【6位】ヨシゴイ御来鳥 @東京

↑ 時期と場所、時間帯などから飛来予測をもってヨシゴイを探した。予測は外れてばかりだが、このときは的中してヨシゴイを発見できた。鳥を偶然見つけるものいいが、予測を的中させたときの喜びはひとしおである。
【5位】トキ御来鳥 @新潟

↑ トキについてなんの下調べもせずに佐渡を訪問。初日は島を一周して空振り、2日目の早朝にえさ場へと渡っていくトキ数羽を見ることができた。ちゃんと予習しておかないと(?)当てずっぽうではなかなか見つけにくい鳥かもしれない。
【4位】イワヒバリ御来鳥 @長野

↑ 帰りのシャトルバスの時刻が迫るなか、ギリギリのタイミングで見つけたイワヒバリも思い出深い。ガスがかかって凍えるような乗鞍岳だったが、ホシガラス、ライチョウ、そしてイワヒバリと確認できて充実していた。
【3位】ヘラシギ御来鳥 @佐賀

↑ ふるさと有明海で見ることができた貴重な鳥。クチバシの先がヘラ状になった小型のシギで、この鳥にかんしては地元の方々に教えてもらってようやく確認できた。動きまわる大量のシギチドリのなかからよくこの1羽を見つけられるな、と心底リスペクトした記憶がある。
【2位】ヤイロチョウ御来鳥 @四国、南九州

↑ 九州と四国の2か所でヤイロチョウを確認できた。2年前は空ぶったし、鳴き声は聞こえても姿はかんたんには見られない印象の鳥だ。蜂の大群におびえ、何十匹というヒルをつまんでは投げ捨て、血まみれになりながら粘った甲斐があった。
【1位】アカショウビン御来鳥 @奄美大島、四国、南九州

↑ そして、2019年の年間1位はアカショウビンで。ヤイロチョウと迷ったのだが、平成が終わる最後の4月30日、奄美大島で遭遇したというシチュエーションがとりわけ印象深かった。梅雨の雨あがりに車を運転していると、路上のカエルだかイモリだかを狙ってすぐ目の前に飛び出してきたのがこの1羽。車をとめ、道端の枝に戻ったその姿を撮らせてもらった。今年もありがとう、アカショウビン。
印象に残った遭遇シーンの年間ランキングは、20位から1位まで次のとおり。病み上がりのヘロヘロ状態だし、写真のキャプションをちょこっと書いてそのほかの文章は今回短めということで。ランキングはわたし個人の主観と経験によるもので、その鳥と出会った瞬間のインパクトや、シチュエーションの思い出深さから総合的に判断したものだ。
そして下記、一年を振り返ってなんだかんだ書いてるうちに、まとめきれないまま2020年になった。とりあえず現状のままアップして、今年確認できた180種あまりの野鳥リストなどを後日追記したり、そのほか加筆修正を加えたい。なので、今日のところは「2019野鳥まとめ(暫定版)」ということで。
では、皆さま、ご体調に気をつけて良い休暇を。2020年がまたいい年でありますように!
【20位】ミソサザイ御来鳥 @東京など

↑ 雪のちらつく2月の夕方、人影のない野川公園で見かけたミソサザイ。わたしを気にするふうでもなく、雪をめでるような静かな佇まいだった。
【19位】カオグロガビチョウ御来鳥 @東京

↑ 外来種からも1種加えておきたい。あきる野の公園で見かけるカオグロガビチョウが、深大寺の近くに2か月ほど滞在していた(私が確認した範囲で9月1日~11月5日)。勢力図を静かに広げていこうとしているのだろうか。
【18位】シマアオジ御来鳥 @北海道

↑ 飛び去っていく後ろ姿を一瞬見ただけで、まともに観察できていれば上位でおかしくない野鳥である。越冬地や繁殖地の環境悪化、さらに中国で食用に乱獲されたりしているらしく、個体数の激減が指摘されている。
【17位】オオタカ御来鳥 @東京など

↑ 野川公園を散歩していた夕方、目線をふと木立に向けるとオオタカの若鳥がいた。視線が合ってもしばらく飛ばなかったが、木道を歩いてくる人の気配がすると姿を消した。
【16位】ヤマセミさま御来鳥 @東京、佐賀、南九州、四国

↑ すくないようで、ちょくちょく遭遇するのがヤマセミさまである。今年も各地で参拝できた。気配を消し、深追いしないことが重要だろう。
【15位】クマタカ御来鳥 @東京、四国

↑ 2羽が重なるようにして飛行する、クマタカの求愛行動である。今年は若鳥1羽も加えて3羽で飛ぶ様子を確認できた。
【14位】オオミズナギドリ御来鳥 @静岡

↑ ザアザア降りのなか、下田の沖のほうをオオミズナギドリが飛んでいた。姿が確認できるようになるまで、ずぶ濡れになって待った甲斐があった。
【13位】トモエガモ御来鳥 @長崎

↑ 1月、長崎に出没していたトモエガモの大群である。収縮と蛇行を繰り返しながら夕空を飛び回る様はなんともいえない迫力があった。
【12位】サンコウチョウ御来鳥 @東京、四国、宮崎など

↑ 今年はさほど見かけなかったが、声はあちこちの森で聞いた。キビタキやオオルリと並び、この鳥の声を聞くといよいよ夏だなあという気がする。
【11位】オオジシギ御来鳥 @北海道

↑ 雷鳴にもたとえられるオオジシギのディスプレイフライト。広大なサロベツ湿原で、今年は十分にその様を観察することができた。
【10位】ルリカケス御来鳥 @奄美大島

↑ アマミヤマシギやオーストンオオアカゲラなど、固有種の鳥がいくつか挙げられる奄美大島。草むらのハブにビビリながら探しまわり、ルリカケスもようやく見つけることができた。
【9位】ブッポウソウ御来鳥 @四国、奄美大島

↑ 今年は四国山中と奄美大島で見かけたブッポウソウ。ゲッ、ゲッという声と、きれいなその羽色は遠目にもよく目立つ。見つけるとやはりうれしい鳥である。
【8位】タンチョウ御来鳥 @北海道

↑ 友人の運転する車で新千歳空港に向かう途中、ギリギリのタイミングで出会うことができた。遠く離れていて豆粒のようにしか見えなかったが、とても思い出深い。
【7位】ツリスガラ御来鳥 @長崎

↑ 諫早の葦原でハイイロチュウヒなどを観察していて、ふいにそばに現れたのがツリスガラ。じっくりと観察する間もなく、群れはすぐに姿を消してしまった。
【6位】ヨシゴイ御来鳥 @東京

↑ 時期と場所、時間帯などから飛来予測をもってヨシゴイを探した。予測は外れてばかりだが、このときは的中してヨシゴイを発見できた。鳥を偶然見つけるものいいが、予測を的中させたときの喜びはひとしおである。
【5位】トキ御来鳥 @新潟

↑ トキについてなんの下調べもせずに佐渡を訪問。初日は島を一周して空振り、2日目の早朝にえさ場へと渡っていくトキ数羽を見ることができた。ちゃんと予習しておかないと(?)当てずっぽうではなかなか見つけにくい鳥かもしれない。
【4位】イワヒバリ御来鳥 @長野

↑ 帰りのシャトルバスの時刻が迫るなか、ギリギリのタイミングで見つけたイワヒバリも思い出深い。ガスがかかって凍えるような乗鞍岳だったが、ホシガラス、ライチョウ、そしてイワヒバリと確認できて充実していた。
【3位】ヘラシギ御来鳥 @佐賀

↑ ふるさと有明海で見ることができた貴重な鳥。クチバシの先がヘラ状になった小型のシギで、この鳥にかんしては地元の方々に教えてもらってようやく確認できた。動きまわる大量のシギチドリのなかからよくこの1羽を見つけられるな、と心底リスペクトした記憶がある。
【2位】ヤイロチョウ御来鳥 @四国、南九州

↑ 九州と四国の2か所でヤイロチョウを確認できた。2年前は空ぶったし、鳴き声は聞こえても姿はかんたんには見られない印象の鳥だ。蜂の大群におびえ、何十匹というヒルをつまんでは投げ捨て、血まみれになりながら粘った甲斐があった。
【1位】アカショウビン御来鳥 @奄美大島、四国、南九州

↑ そして、2019年の年間1位はアカショウビンで。ヤイロチョウと迷ったのだが、平成が終わる最後の4月30日、奄美大島で遭遇したというシチュエーションがとりわけ印象深かった。梅雨の雨あがりに車を運転していると、路上のカエルだかイモリだかを狙ってすぐ目の前に飛び出してきたのがこの1羽。車をとめ、道端の枝に戻ったその姿を撮らせてもらった。今年もありがとう、アカショウビン。
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2019.12.22
アオアシシギ御来鳥 @葛西臨海公園

さわやかに目覚めると、チェックアウトの10時まであと15分。サウナも水風呂もあきらめ、荷物をまとめてカプセルホテルを出た。曇天だがさいわいまだ降ってなかったので、向かった先はしばらくぶりの葛西臨海公園(東京都江戸川区)。
京葉線を使って11時半すぎに着き、駅下にある日高屋でいつものように腹ごしらえしよう、と思ったら夏に閉店したようで解体工事中である。隣のマクドナルドも閉店してるし、代わりの店を探していると雨が降りそうなので、もういいやと空腹のまま鳥を探すことに。
今年未見のミミカイツブリとクイナ、ヒクイナを期待していたのだが、この3種はいつもどおり空振る。もう慣れている。それでも、12時半にハヤブサが飛び、そのほかアオアシシギやハシビロガモ、たくさんのスズガモなどを見ることができた。
また、ニシオジロビタキだろな、と思う個体も。雑木林からクククク、ククククと聞きなれない声がして、待っていると姿を見せてくれた。ちょこまかすばしこくてうまく捉えられなかったが、記録がてら3枚ほど加えておきたい。
そんなこんなで空腹でがんばっただけの収穫があり、15時すぎ、園内もうひとまわりしてクイナを待つか、といったところで雨がとうとう本降りに。ビニール傘を用意しておけばよかった。いよいよ腹も減ったし、そこですなおに帰路に就いた。
本日確認できた野鳥
ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、スズガモ、ウミアイサ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、アオアシシギ、イソシギ、ユリカモメ、ミサゴ、カワセミさま、ハヤブサ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ(鳴き声)、ツグミ、ニシオジロビタキ(今年初見)、スズメ、ハクセキレイ、アオジ、ドバト 以上35種(2019TOTAL182種)
葛西臨海公園 徒歩7.30km


↑ ダイサギを相手に超低空タックルを決めるカワセミさま。

↑ 西なぎさから東なぎさ方面を望む。スズガモの大群にカンムリカイツブリが交ざっていた。

↑ ゴジラのようなこの表情。

↑ 沖のほうではミサゴが魚を運んでいた。

↑ 屋形船とウミアイサのメス。近くにメスがもう1羽いた。

↑ ことごとくハジロカイツブリばかりで、ミミカイツブリは見つけきれなかった。

↑ くちばしは黒一色ではなく、おなかにうっすらとだいだい色が広がっている。

↑ 尾羽のあたりも境界があいまいで、色が連続している印象。

↑ 愛嬌もいい。よってしばらくぶりのニシオジロビタキだなと。(間違えてたらごめんなさい)

↑ 12時半、ハヤブサが上空を通過していく。

↑ 14時過ぎ、小雨まじりの西なぎさで。人影はほとんどなかった。

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