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天気回復の見込みが薄く、霧雨ふりしきる奥多摩よりほうほうの体で引き上げてきた。本当はもう一泊したかったのだが、年度内の休みを消化して結局のところ二泊三日のスケジュール。上の写真は二日目、奥多摩駅から路線バスで約30分、早朝6時半すぎに撮った奥多摩湖である(峰岸橋より東を望む)。

しょっぱなから誤算がいくつかあった。そのひとつは、湖にかけられている浮橋(通称ドラム缶橋)が水位低下のため撤去されていたこと。そのため目的地まで湖岸沿いを6kmほど迂回して歩かねばならず、貴重な朝の探鳥タイムをいくらかロスしてしまった。

もうひとつは予報に反して、思ったより天気が崩れるのが早く、そのままだらだらと雨が降り続いてしまったこと。どうにかなるだろうという楽観的な予測からカメラ2台に望遠レンズ数本、5kg超の三脚、ブラインドなど機材を多めに持っていったので、鳥見というよりも単なる雨中の行軍訓練のようになってしまった。運ぶのに精一杯で鳥見に集中できないばかりか、おかげで全身がいま筋肉痛である。

そして肝心の成果をご報告すると、新しく見つけた鳥は深山橋のところを飛んでいたアマツバメの群れくらいで(今年55種め?)、三日間で撮った写真は200枚にも満たなかった。しかも半数は鳥ではなく山々や湖、渓流の風景であり、その大部分を軽量なiPhoneに頼って撮るという体たらく。

そうしたなかで唯一手応えを感じたのは、主要ターゲットの一種であるヤマセミさまを数か所で観察できたこと。湖の周囲から多摩川のもう少し下流のほうまで含めるとケッケッケッという特徴的な鳴き声を聞けた場所が十か所ほどあり、その声をジリジリとたどって延べ6羽を視認できた。

ただ非常にくやしかったのは、16時ごろ帰りのバス車中からふと手前の湖岸に目をやると、岩壁から突き出た一本の枝先からちょうど水面にダイブした一羽が見えたこと。よほど次のバス停で飛び降りようかとも考えたが、早朝からの疲労困憊と空腹、次のバスまで小一時間は待たなければならないという恐怖に打ち負けてしまった。私の場合、探鳥の敵はおのれの意志の弱さである。(つづく)

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