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本日の探鳥地は、佐賀県唐津市の沖に浮かぶ馬渡島である。この漢字3文字で「まだらしま」と読む。

名物のイカで知られる呼子(よぶこ)の港から船でおよそ40分。島にひとりという駐在さんによると、300名に満たないくらいの人口で、基幹産業は漁業、そして島外からの釣客も多い。大きなタモや釣竿を持った方が大勢乗船していたので、きっと大物が釣れるのだろう。

そんな釣客に交ざって、呼子8:20発の船で島に向かい、馬渡島16:00発の最終便でふたたび呼子に戻る。島の東側を中心に集落と道があり、その外周をのんびり一周するぶんにはそれくらいの時間でちょうどよかった。

島内の大部分は、起伏があって森に覆われ、そこかしこに生き物の気配があった。多くはトカゲや虫で、あとはカエルやヘビ、野鳥などだったろう。野生のヤギとイノシシも生息しているとのこと。

九州本島からさらに離れた離島の自然だけあって、野鳥もふだん見かけないカラスバトやムシクイなどがいた。渡りの夏鳥でいえば、オオルリとキビタキ、クロツグミをそれぞれ2回ずつ確認。

カラスバトはあちこちで数羽〜10羽ほどの群れを見たが、警戒心が強いようで、ちゃんと観察できたのは2、3のグループだけだった。鳴き声は、キジバトのそれよりもアオバトに近く、歩いていてたまに聞こえてくる。

一方、猛禽はあっちもこっちもトビだらけだったが、ハイタカを2羽見た。島内の正反対の場所だったので、たぶん別の個体だったろうと思う。

島の外周道路を歩いたあと、島から呼子に戻り、山越えルートで佐賀市内に戻ったのは19時前。空にはまだ残照があった。思っていたより唐津は近い。

本日確認できた野鳥
カラスバト(今年初見)、キジバト、アオサギ、トビ、ハイタカ、カワセミさま(鳴き声)、コゲラ(鳴き声)、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ(鳴き声)、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、キマユムシクイ(今年初見)、メジロ、セッカ(鳴き声)、ムクドリ、イソヒヨドリ(鳴き声)、クロツグミ(鳴き声)、キビタキ(鳴き声)、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ(今年初見)、カワラヒワ、ホオジロ(鳴き声)、アオジ、ドバト 以上27種(2023TOTAL131種)

佐賀〜唐津 馬渡島 往復 車、船、徒歩 163km
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↑ 7時過ぎ、呼子の朝市で揚げたてのイカシュウマイを食べる。
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↑ 出発前、漁港の神様に手を合わせると、イカが供えてあった。さすがイカの町だ。
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↑ 8時20分、港を離れて馬渡島へ。
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↑ 島内の外周道路を中心に散策する。トビとハシブトガラスを最もよく見た。
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↑ 元寇の際の激戦地でもあった城山展望所からの眺め。陸が見えるのはたぶん長崎の平戸方面だ。
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↑ 畑は厳重に柵で囲われ、島内のあちこちにイノシシ罠が仕掛けてあった。
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↑ 生態をまだ調べていないが、カラスバトが樹上で羽を広げていた。日干し?
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↑ いることはいたが、オオルリなどの夏鳥はまだ少なめ。
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↑ しばらくぶりにビンズイを見た。
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↑ 10時20分、ハイタカ1羽目。
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↑ 島の反対側に来た13時半、ハイタカ2羽目。
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↑ メジロとウグイス、ヒヨドリあたりもけっこういた。
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↑ 海を背景にすると、見慣れた鳥がけっこうカッコよく見える。
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↑ このムシクイがけっこういた。鳴き声に特徴があって、録音して確認したところ、最も近いのはキマユムシクイの声。
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↑ なかなか木陰から出てきてくれなかったが、別の個体。
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↑ よく使っているiPhoneアプリ「Merlin Bird ID」の音声識別で複数回確認したところ、判定は「Yellow-browed Warbler(キマユムシクイ)」。いったん暫定的にキマユムシクイとして、この鳥については引き続き調べ中。
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↑ 落ちていたこの羽は、トビの初列風切と思われる。
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↑ 渡りの蝶、アサギマダラ。
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↑ 沼にはウシガエルがたくさんいた。
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↑ 島内の道を一周して漁港に戻る。港には、予約しておけば対応してくれる民宿やカフェもある。
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