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2015.07.11
ジュウイチ御来鳥 @多摩森林科学園

ひさびさ好天に恵まれた休日で、10時すぎから重い三脚を担いで西を目指す。洗濯物や布団を干すには絶好の日和なのだが、昼間はちょびっと命の危険を感じるほどに暑かった。
汗を流しながら向かったのは、JR高尾駅から徒歩10分ほどの多摩森林科学園(八王子市)で、メインターゲットは今年まだ見ぬヤマドリとクロツグミ。広い丘陵地帯をアップダウンの林道がめぐり、その途中で蛇口を見つけては頭から水をかぶりつつ探し歩く。今年ひとときはフクロウやヤマドリが出没してひとも多かったと聞くが、今日は猛暑のためか散策者が少なく、双眼鏡や望遠レンズを携えたバーダーの姿もまったくなかった。
案の定、クロツグミとヤマドリはおろか鳥影も全体的に薄く、よく飛んでくれたのはシジュウカラとヒヨドリ、スズメくらい。そんななか13時11分、視線をふと右手の斜面に向けると、見慣れない鳥が羽を休めている。望遠レンズのその先にあったのはジュウイチの姿だった(正確にはその場で正体が分からず、帰宅後に探鳥会のSさんに聞いて分かった)。珍しい鳥との遭遇はいつも唐突だ。ファインダーに捉えたのは今回もまた5秒ほどで、せっかくの三脚を下ろす余裕もなかったのがくやしい。
ちなみに「図説 鳥名の由来辞典」によると、ホトトギス科のキジバト大の鳥で、江戸時代中期からその鳴き声により「じひしん(慈悲心)」「じっしん(実心)」「じゆいち(十一)」の名で呼ばれてきたとある。
その後、森の奥に姿を消してからもヒュー、ヒュー、ヒューと聞きなれない声を響かせていたのはこの鳥だったか。しばらく鳴き交わしていたので少なくとも二~三羽はいるような気配だった。さらに15時すぎには、夏草に覆われた日陰斜面を下りていくツグミ大の二羽もちらっと。後ろ姿は全体的に黒っぽく、オレンジっぽい部分も見えた。推測するにアカハラだろうか。
ほか、距離はあったけれど、ホトトギスの声もあちこちで聞く。そして、わくわくしながらその元をたどるうちにタイムオーバー。まだ明るい16時に閉園してしまうのが残念で、後ろ髪をひかれる思いで園を後にした。帰路、吉祥寺で降りて井の頭公園の池に寄ってみると、バンの若鳥3羽とカルガモ親子が夕方の散歩でもするようにゆうゆうと泳いでいた。
以上、今日観察できた野鳥リストをまとめると次のとおり。
カルガモ、キジバト、バン、ホトトギス(鳴き声)、ジュウイチ(今年初見)、コゲラ、アオゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、エナガたん、メジロ、ムクドリ、スズメ、キセキレイ、ホオジロ、ガビチョウ(鳴き声) 以上21種(2015TOTAL142種)

↑ 残念ながらあっという間に姿を消してしまう。まだ行かないでくれ―。

↑ 閉園の16時間際に見た鳥。キビタキのメスと思うのだが自信ないのでカウントせず。

↑ 日中暑すぎて水をザバザバかぶって全身ぐっしょり状態で歩く。

↑ 雨後に丈が伸びたのか、きのこが密生していた。

↑ 16時過ぎ、高尾駅に戻る途中でキセキレイやイワツバメを見かけた。

↑ 昼めしは高尾駅前の店でとろろそば850円。

↑ 17時半すぎ、井の頭公園にてバン三兄弟。

↑ カルガモ親子の姿も。

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