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今週も金曜になるし、忘れてしまわないうちに先週分をアップしときます。

兵庫の名湯、城崎温泉の近くで遭遇したコウノトリ。保護施設に行かないとなかなか出会えない鳥かと思いきや、温泉街から川沿いをほんの5分ほど歩くうちにすぐ目の前に飛んできてくれた。

両足にはそれぞれ二~三段の足環がつけられていて、あとで聞いたところによると、この色の組み合わせで個体識別をしているのだそうだ。

たとえばこの個体は、右足に青と黒、左足に黒、青、黄の環がつけられていたので、「2004年5月12日生まれのオス、個体番号J0391、家系はどこそこ」というふうにかなり詳しいところまで情報が分かる。

電柱の先端にじっと身を落ち着けたこのコウノトリ、人慣れしているのか逃げるそぶりはなく、カラスの群れやトビがすぐそばをかすめても警戒する様子もない。アオサギよりデカいうえに、性格のほうもかなり図太いとみた。

このオスは結局、朝8時すぎからなんと2時間近くもこの電柱先端にとどまったままだった。ここまでじっとして動かないと、嬉しいのを通り越してだんだん不気味にさえ思えてくる。逆にこっちが観察されてたりして?

ようやく飛び立ったこのコウノトリを見送り、近くの戸島湿地から保護施設「コウノトリの郷公園」までは、気さくで親切なバードウォッチャーの方に送っていただく。およそ12km、20分ほどのドライブで、道すがらさらに2羽のコウノトリにも会うことができた。

到着した公園のまわりには、さすがにたくさんのコウノトリがいて、特に15時の給餌の時間には20羽あまりを一度に見ることができた。解説をざっと理解したところによると、いま現在、人間の保護下にある飼育コウノトリが95羽、放鳥された野外コウノトリは91羽もいるのだそう。想像していたより多く、これも生息環境を地道に整えてきた取り組みの成果だろう。

コウノトリに加え、この近くでは今年初見のコシアカツバメも観察できた。

周囲にはのんびりした田園風景が広がっていて、鳥を見ながらまるで九州のふるさとにいるようだった。佐賀や福岡あたりの空にもかつてはたくさんのコウノトリが舞っていたのだろうなあ。

兵庫県豊岡市は、また行ってみたいと思わせるコウノトリの楽園だった。



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↑ 城崎温泉の近く、右手前の電柱にコウノトリがいる。なんとこのまま2時間経過。
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↑ 10時すぎ、ようやく飛び立った。青い橋は、城崎大橋。
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↑ カラスとスピードバトル。
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↑ 全国各地でこの姿を見られた時代があったのだろう。再びそういう時代がやってくればいいと思う。
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↑ 田畑のところどころに人工巣塔が建てられていた。
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↑ カラスと軽く火花を散らす。
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↑ 交尾かと思ったら、単に乗っかっただけのようだった。
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↑ アオサギと比べてもそのデカさが分かる。コウノトリの郷にて。
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↑ 給餌が行われる15時には、たくさんのコウノトリやサギが集まってきた。
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↑ コウノトリを観察していると、その近くをコシアカツバメが舞った。写真がクリアじゃないが、体下面に縦斑があって、腰は橙色をしている。
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↑ のどかな田園風景のなかにコウノトリの郷公園があった。
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↑ 園内にある放飼場。白い点々はコウノトリ。
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↑ 城崎温泉駅前のロータリーにもブロンズ像があった。
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