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9時38分、宮ヶ瀬湖畔(神奈川県)の早戸川林道でカヤクグリに遭遇。

姿を見たのは延べ3~4羽だが、鈴を鳴らすようなその声はちょくちょく聞いた。林道全体でいえば、少なくとも数十羽は入ってるのではないか。ふだんは高山帯にいる漂鳥で、下界が寒くなるのを待って移動してきたところだろう。

調布駅から約25分、橋本駅前で鳥仲間にピックアップしてもらい、この林道入口の駐車場には7時半すぎに着く。

おとといの雪がまだ残っていて、特に日陰は身がちぢこまるほど寒い。しかし最近こうして気温がさがってきたせいか、耳をすませると、季節の鳥たちの声がそこかしこから聞こえてきた。

イタドリの実をほおばるベニマシコなんてあちこちにいたし、ルリビタキとジョウビタキも4~5羽ずつ、そのほかアトリの群れやツグミも見かけた。続々といろんな鳥が到着していて、これからのシーズンが楽しみだ。

日中は晴れていくらか暖かくなったので、四方に連なる稜線と空を眺めながら猛禽を待ってみた。

すると11時半、湖のはるか遠くをすべるように移動していく猛禽の後ろ姿が――。直線的にゆっくり遠ざかっていくその姿に思わずクマタカと口走ってしまったが、あとで画像を拡大してみると茶褐色のトビがしっかりと写っていた。

常連のミサゴも今日は見てないし、確認できた猛禽は結局トビ5~6羽だけ。

あとの時間帯は、ヤマセミさまを待ってひたすら粘りたおした。

なかなか見つけられずに暗くなってきた16時すぎ、林道の先にいた方に教えてもらい、対岸の冬枯れの枝で休んでいる1羽をようやく確認。聞くと1時間ほどもじっとしたままらしい。

たしかにまったく鳴かず動かずの地蔵状態で、「動かざることヤマセミのごとし」とは同行した鳥仲間による評である。「ヤマセミのごとし」というかヤマセミさま本人なんだけど。

待つこと約15分、ついに沈黙のヤマセミさまがひらりと飛んだのを見送って我々も撤収。16時半をまわって湖畔はすでに暗く、あやうく凍えてしまうところだった。

本日確認できた野鳥
マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、トビ、カワセミさま、ヤマセミさま、コゲラ、アオゲラ(鳴き声)、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、エナガ(鳴き声)、メジロ(鳴き声)、シロハラ(鳴き声)、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、カヤクグリ(今年初見)、スズメ、アトリ、カワラヒワ、ベニマシコ、イカル、ホオジロ、アオジ、ガビチョウ(鳴き声)、ソウシチョウ(鳴き声) 以上28種(2016TOTAL170種)

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↑ 13時半、林道入口でもカヤクグリを確認。しきりと種をついばんでいた。
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↑ きれいな羽色をしたオスのルリビタキ。
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↑ ベニマシコがたくさんいて、あちこちから鳴き声が聞こえてきた。
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↑ こちらは、やや地味な羽色をしたメス。
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↑ イカルとアトリ、カワラヒワはそれぞれ群れをなして飛んでいた。
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↑ ツグミのほか、シロハラの声も2回ほど聞く。
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↑ 夕暮れ、離れた対岸でじっと動かずにいたヤマセミさま。高感度、大トリミング。
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↑ 16時半すぎ、ようやく飛び立つ。左下の白点がヤマセミさまである。
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↑ おとといの雪がところどころに残っていた。
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↑ 早朝、湖面から霧が立っていた。
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↑ 特に日影のほうはしびれるほど寒い。
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↑ 林道の奥の金沢橋にて。このあたりをイカルやアトリの群れが飛んでいた。
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