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このところ人生に深く思い悩み、四国八十八か所霊場を旅してきた。というのは思いっきり冗談で、徳島のあちこちでいつもどおり野鳥を追いかけてきた。

上の一枚は、見えるひとには見える葦原のなかのサンカノゴイである。いや、柵ごしに見下ろす角度が厳しくてわたしにも実はほとんど見えなかったのだが、中央付近にアタマと目玉がわずかに覗いているのがお分かりだろうか。

場所は、徳島市内から車で約40分、那賀川の河口あたりにある出島野鳥園(阿南市)。その南側の葦原で10時すぎに。ここは、池や湿地のまわりにいくつかの学習舎や観察舎があって、関東でいえば東京港野鳥公園にもちょっと雰囲気の似たところだった。

出島野鳥園についてなんの予備知識もないわたしが行ったところで収穫は少なかろうと、今回、駐車場でたまたま挨拶した日本野鳥の会徳島支部の皆さん二十数名の後にくっついてサンカノゴイやオオタカ、ハイタカを見せてもらった。さすがはベテランの知識と経験で、40種近くの鳥をすいすい見つけてくれて感謝感激。やっぱり寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ。

中央の池にはたくさんのカモが入っていて、トモエガモ4~5羽にオシドリの姿も。帰宅して改めて写真を見ていくと、どうもシマアジっぽいのも交ざってるのだがあやしいのでカウントしない。

この出島野鳥園のほかに行ってみたのは、四国山地にある大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)の渓谷に、そのさらに奥に続いている祖谷渓(いやけい)など。祖谷渓については、観光ポスターやテレビ番組に度々登場している「かずら橋」の架かる秘境の景勝地、とお伝えしたほうがイメージしやすいかもしれない。

紅葉のピークも過ぎたとあって、観光客の姿もそれほど多くなく、渋滞で道が混むこともなかった。

そんな断崖沿いの道路をゆっくり移動しながら、窓を開けて時折耳を澄ませてみたがヤマセミさまの声は確認できなかった。野鳥の会の方に聞くと、このあたりにも立派に生息しているとのことだったのだが。

一方、妖怪の里としても知られる大歩危小歩危では、児啼爺(こなきじじい)の像が立っている渓流の淵でヤマドリを見た。

渓流の岩場から斜面にすぐ隠れてしまったのは、茶色っぽくて尾羽の長いメスの個体だった。東京の奥多摩周遊道路で後ろ姿を見送って以来、実に2~3年ぶりの遭遇である。

そのほか記憶に残ったのは、徳島市内の盛り場である紺屋町で、早朝ドバトの群れを追いかけるハヤブサ(の声)や、その近くを流れる新町川のほとりに群れるユリカモメなど。

あとで野鳥の会の方に確認したところによると、今年はユリカモメの飛来が遅く、数日前に入ったばかりとのことだった。

徳島周辺で確認できた野鳥(主に徳島市内~大歩危小歩危~祖谷渓~那賀川出島野鳥園)
ヤマドリ(今年初見)、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、トモエガモ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、サンカノゴイ(今年初見)、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ユリカモメ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、オオタカ、コゲラ(鳴き声)、ハヤブサ(鳴き声)、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ(鳴き声)、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、ドバト 以上42種(2016TOTAL173種)

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↑ 池の対岸の茂みでオオタカしゃんが休んでいた。出島野鳥園にて。
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↑ ミサゴが並んで飛んでいった。東京港野鳥公園と似ていて、猛禽が近くによく出没してくれた。
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↑ 中央付近にトモエガモのオスが2羽。
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↑ 観察舎からみた池の様子。
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↑ サンカノゴイは池の手前の葦原にじっとひそんでいた。難易度が高すぎて、教えてもらわないと見つけられないレベル。
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↑ 早朝は雨や雹が降って、やがて太陽が大歩危の山間を照らした。
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↑ 大歩危の鉄橋を渡るアンパンマン列車を見て、にわかに撮り鉄と化した。
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↑ 児啼爺の像と水飲み場。水はぬるくて甘かった。
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↑ この対岸にヤマドリがいて、すぐに逃げてしまった。
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↑ 観光ポスターでもお馴染み、祖谷のかずら橋。渡るのに550円もした。
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↑ 祖谷渓の断崖絶壁に立つ小便小僧の像。ある意味、今回の旅で最も記憶に残ったスポットはここかもしれない。見習いたいくらいの壮大な立っ小便である。
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↑ ここも有名なスポットで、「ひ」の字に曲がりくねったその名も「ひの字渓谷」。
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↑ 夕暮れ時、瀬戸大橋から望む島々。
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