| ホーム |
2017.02.12
オオジュリン御来鳥 @茨城県稲敷市 妙岐ノ鼻

霞ヶ浦南岸および利根川水系の田園地帯、水郷をうろついてきた。帰宅して地図を広げてみると、今日まわったのはだいたい茨城県稲敷市になるようだ。
銚子駅北口の安宿から北西へおよそ60キロメートル、カーナビと直感をたよりにまず訪れたのは、オオヒシクイのねぐらがあるという稲波(いなみ)干拓地の田んぼ。
ところが9時に到着したところ、早起きのオオヒシクイたちはすでにえさ場に旅立ってもぬけの殻だった。事前の下調べもせず、やはり無計画の当てずっぽうなバードウォッチングはいけない。
マガンやオオヒシクイといえば昨年11月、宮城県の蕪栗沼(かぶくりぬま)で数万羽が飛び交うねぐら入りの様子を見学した。蕪栗沼のオオヒシクイの群れは日中も沼や近くの田んぼにちらほらたむろしていたが、稲波の群れは1羽もサボることなく遠くに出払ってしまうようだ。
地元グループによるオオヒシクイ観察小屋がそばの土手に立っていて、せっかくなので話を聞いてみると、今シーズンの越冬数はオオヒシクイ130羽あまりにマガン2羽。えさ場のある鹿島灘までの片道15キロメートルあまりを朝な夕なに往復しているという。
残念ながらオオヒシクイの観察が叶わなかったので、帰りの道すがら霞ヶ浦沿岸の西ノ洲地区や、浮島地区・妙岐ノ鼻(みょうぎのはな)の水生湿地帯に寄ってほかの鳥を探してみた。
西ノ洲あたりの田んぼや畑では、タゲリ計4羽を3か所で見ることができた。そのうちの1羽は、トラクターが掘り起こしたあとをツグミの群れとついてまわって虫を食べていたようだ。
その西ノ洲から湖岸沿いに約500メートル、妙岐ノ鼻の広大な葦原ではオオジュリンやアオジ、シロハラを観察。今日は時間がなくて粘れなかったけれど、各種猛禽やコジュリン、オオセッカの生息地として知られ、そのうちまた来たいと思わせるような雰囲気のいいところだった。
本日確認できた野鳥
マガモ、オナガガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、タゲリ(今年初見)、セグロカモメ、トビ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ(鳴き声)、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン(今年初見)、ドバト 以上32種(2017TOTAL92種)
走行距離 132.35km(車使用)


↑ ひさびさのタゲリに歓喜。しかし警戒心が強く、近寄らせてくれなかった。

↑ タゲリとその奥はツグミ。ツグミはあちこちやたらと多かった。

↑ タヒバリも複数見かけた。

↑ 同じく稲波地区の水田ではサギ類の群れを見かけた。

↑ オオヒシクイの観察小屋と、土手をへだてて流れるのは小野川。

↑ 小野川にはおびただしい数のオナガガモが。

↑ 朝の散歩客におどろいて一斉に飛び立つ。

↑ スマホの広角レンズで撮ったオナガガモの群れ。これでも全体からするとごく一部にすぎない。

↑ 双眼鏡を使って見てみたが、たしかにほかのカモは見当たらなかった。

↑ 妙岐ノ鼻の葦原のなかにある野鳥観察小屋。

- 関連記事
-
- アマサギ御来鳥 @越谷の田んぼ (2017/09/09)
- スズメ御来鳥 @谷津干潟 (2017/07/16)
- アオバト御来鳥 @大磯 照ヶ崎海岸 (2017/07/08)
- 烏骨鶏 御来鳥? @利根川河川敷 (2017/05/16)
- ヤブサメ御来鳥 @宮ヶ瀬湖 早戸川林道 (2017/04/15)
- コチドリ御来鳥 @中川 (2017/03/19)
- チュウヒ御来鳥 @霞ヶ浦 浮島湿原 (2017/02/20)
- オオジュリン御来鳥 @茨城県稲敷市 妙岐ノ鼻 (2017/02/12)
- ウミスズメ御来鳥 @銚子近隣 波崎新港 (2017/02/11)
- オシドリ御来鳥 @相模川 (2017/02/05)
- コミミズク御来鳥 @渡良瀬遊水地 第3調節池 (2016/12/25)
- カヤクグリ御来鳥 @宮ヶ瀬湖 (2016/11/26)
- キジ御来鳥 @手賀沼北岸 (2016/11/05)
- コブハクチョウ御来鳥 @霞ヶ浦西岸 (2016/10/21)
- キマユホオジロ御来鳥 @狭山湖 (2016/10/13)
スポンサーリンク
かわせみだるま管理人(キャラクター商品 ライセンシー様募集中!)
こんばんは、タシギは、管理人さんの地元では出てこない鳥ですよね。タシギはヤマシギと共に農民の暮らしを描いた作品に良出てきます。代表的な作品はロシアの文豪ツルゲーネフの「猟人日記」でしょうか。
土地が開けている分、風が強いイメージがあります。ここも景色が良いところですね。
→こんばんは、すいませんちょっと酔っぱらってます。nomさん文学も詳しいですね。鳥とひとの生活のまじわりを描いてるのは興味深い。わたしは海外文学の知識はないですけど、国内でしたらたとえば椋鳩十さんの作品や、漫画家矢口高雄さんのツチノコとかクマタカを描いた作品が印象に残ってます。鷹匠やマタギの皆さんの暮らしぶりとか興味深いです。
土地が開けている分、風が強いイメージがあります。ここも景色が良いところですね。
→こんばんは、すいませんちょっと酔っぱらってます。nomさん文学も詳しいですね。鳥とひとの生活のまじわりを描いてるのは興味深い。わたしは海外文学の知識はないですけど、国内でしたらたとえば椋鳩十さんの作品や、漫画家矢口高雄さんのツチノコとかクマタカを描いた作品が印象に残ってます。鷹匠やマタギの皆さんの暮らしぶりとか興味深いです。
2017/02/18 Sat 22:53 URL [ Edit ]
かわせみだるま管理人(キャラクター商品 ライセンシー様募集中!)
この2日間、遠征の方、お疲れ様です。妙岐ノ鼻の写真を見ると、渡良瀬遊水地を思い出します。景観がとても似ていますね。
野鳥撮影は下調べが大事と言いますよね。冬は、花もほとんど咲いていませんし、景色がよくありません。ですから目的の鳥が出ないと、悔しい気持ちが倍増してしまいます。
タゲリは、タシギと共に田んぼを代表する鳥ですよね。遠征の方、お疲れ様です。
→nomさんこんばんは。お言葉、痛み入ります。おっしゃるとおり妙岐ノ鼻は渡良瀬遊水地をちょっと小さくしたような印象で、粘るにもちょうどいいかなという気がいたしました。いいところですけど、渡良瀬のほうは広すぎて視界がとどきませんからね。そのうち妙岐ノ鼻を再訪したいですよ。タシギはちょんまげとノーブルな感じがいいですね。
野鳥撮影は下調べが大事と言いますよね。冬は、花もほとんど咲いていませんし、景色がよくありません。ですから目的の鳥が出ないと、悔しい気持ちが倍増してしまいます。
タゲリは、タシギと共に田んぼを代表する鳥ですよね。遠征の方、お疲れ様です。
→nomさんこんばんは。お言葉、痛み入ります。おっしゃるとおり妙岐ノ鼻は渡良瀬遊水地をちょっと小さくしたような印象で、粘るにもちょうどいいかなという気がいたしました。いいところですけど、渡良瀬のほうは広すぎて視界がとどきませんからね。そのうち妙岐ノ鼻を再訪したいですよ。タシギはちょんまげとノーブルな感じがいいですね。
2017/02/13 Mon 21:20 URL [ Edit ]
| ホーム |