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2019.04.27
ルリカケス御来鳥 @奄美 龍郷

天気予報によると、明日午後あたりから天気はどうも下り坂らしい。屋久島をはじめ、もともとこのあたりは日本有数の多雨地帯である。雨の降らないうちに目一杯動きまわるのが、奄美観光やバードウォッチングを楽しむセオリーだろう。
といいつつ昨晩はたっぷり寝て、島中心地、名瀬市内のホテルを出たのは9時すぎ。昨日は空港のある東部がメインだったので、今日はそのひとつ西のエリアを中心に動きまわった。地名でいえば、龍郷(たつごう)とか秋名(あきな)というあたりである。
龍郷にある奄美自然観察の森では、オオアカゲラやルリカケスを確認。いずれも島の固有種で、オーストンオオアカゲラは、各図鑑に書いてあるとおり、本州でこれまで見たオオアカゲラに比べると羽色がやや黒っぽい。
ルリカケスはこの周辺に限らず、今日まわった山海のルートのあちこちでギャアギャアとカケスに似た声で鳴いたり、樹木の間からたまに姿を見せてくれたりした。個性的な風貌で、鹿児島の県鳥であり国の天然記念物でもある。
ルリカケスのほか、ちょくちょく見かけた鳥をその頻度順に並べると、イソヒヨドリ、ヒヨドリ、セッカ、メジロ、アオバト、それにハシブトハシボソの両カラスといったところだろうか。あくまで昨日からたった二日間の印象だけど。
そのほか、個別の種について思いつくまま書いておくと、日の傾いた夕方、秋名の海際でアカショウビンが鳴き交わすのをしばらく聞いた。その近くの水田地帯にはアマサギが4羽ほどいて、川にはつがいのカワセミさまのお姿も。カワセミさまは昨日、大瀬海岸や住用川でも見かけたし、高い環境適応力をこの島でも発揮していらっしゃる?
また、今日見かけた猛禽は2羽。昼すぎ、自然観察の森の展望台にいるときに遠くを飛んだサシバと、北部の海岸線ですれ違ったミサゴである。
サシバが飛んだのはちょうど西郷隆盛公が流刑になって流されてきた入江のあたりで、正午すぎ、そのコバルトブルーの海を眺めながら幕末の動乱期に思いを馳せていたときだった。
余談だが、西郷さんゆかりの地はここ龍郷にいくつかあって、舟で上陸した地や、妻である愛加那さんと暮らしていた住居跡、妻のために西郷さんが掘ったという井戸の跡などがいまも残っている。驚くほど海岸線の景色が美しく、鳥探しついでに訪れてみるのもいいだろう。
本日確認できた野鳥
カルガモ、キジバト、アオバト、アマサギ(今年初見)、ミサゴ、サシバ、アカショウビン(鳴き声)、カワセミさま、コゲラ、オーストンオオアカゲラ(今年初見)、ルリカケス(今年初見)、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、セッカ、シロハラ(鳴き声)、アカヒゲ(今年初見)、イソヒヨドリ 以上22種(2019TOTAL129種)
奄美大島 車71.78km 高度0〜297m


↑ 固有種のオーストンオオアカゲラ。

↑ 至近に突如現れたアカヒゲ。

↑ 昨日に続いてサシバが飛ぶ。

↑ ミサゴはなにかを捕まえていた。

↑ 自然観察の森の展望台から。流刑になった西郷さんを乗せた舟は、この右手前の浜に漂着したという。流刑というにはすばらしすぎる景観の島である。

↑ そして、ここが西郷さんが上陸したあたり。

↑ 道を一本挟んで浜の真正面には観光みやげの店がある。

↑ お煎餅と、さとうきびジュース。

↑ 愛加那さんと暮らした家屋。係累の方がガイドをしてくれた。

↑ 西郷どんもこうして庭を眺めたことだろう。

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