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笹子駅(山梨県大月市)を8時に出発し、秋晴れのもと、笹子雁ヶ腹摺山(ささごがんがはらすりやま)に登る。

先日、山専門の某先輩から教えてもらった山梨百名山のひとつで、この妙な名称は「雁が腹をこするほど間近を飛ぶ」ことに由来しているそうだ(説明せずとも名称のまんま)。さらに、山梨のこの南大菩薩周辺には「雁ヶ腹摺山」を名乗る山が計三つ四つもあって、かつて五百円札の裏に印刷されていた富士山もそのどこかで撮影した写真が元となったらしい。

果たして、これらの山々でいまも雁は腹を摺っているのかどうか。渡っていく途中のそんなシーンを実際に見るのはハードルが高そうだが、鳥道を想像しながら登るだけでも楽しいだろう。

今朝登った雁ヶ腹摺山は標高1,357m。有名な三つの雁ヶ腹摺山のなかでは最も低く、笹子駅から30分ほど歩いた登山口から頂上までおよそ90分で登ることができた。

途中、目を皿のようにして登ったが、空に雁の姿はなく、雁が腹をこすったと思われる形跡も見つからなかった。また、頂上は猫のひたいほどのスペースしかなく、冬枯れの樹々に囲まれていて絶景とはいえなかった。

期待した収穫はなかったものの、とにもかくにもひとつめの雁ヶ腹摺山を制覇。雁が腹を摺するのを楽しみに、ほかの雁ヶ腹摺山もそのうち登りたいなと。

上写真は、甲州街道沿い、登山口の手前にいたジョウビタキ。ここ2、3日は調布周辺の田畑や住宅街で鳴き声を聞くばかりで、今シーズンようやくその姿を見ることができた。オスメス1羽ずつ姿を見て、ほかにもところどころで声を聞く。また、そばを流れる笹子川の渓流にはカワガラスも。

一方、雁ヶ腹摺山の登山道は、紅葉に目を奪われるばかりで鳥影は薄かった。そのなかで標高1,200m付近で見かけたアオジ複数羽、ゴジュウカラやヒガラ、ヤマガラがたまに出てきたことが記憶に残る。

登頂後、となりの米沢山を目指して縦走しようかな、と考えたが、道筋を間違えて甲斐大和駅方面に下山することに。おかげさまで(?)13時半には近くの道の駅に着き、あとは駅からのんびり列車を使って帰ってきた。

本日確認できた野鳥
キジバト、コゲラ、アオゲラ(鳴き声)、モズ(鳴き声)、ハシボソガラス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、エナガちゃん(鳴き声)、メジロ(鳴き声)、ゴジュウカラ(鳴き声)、カワガラス、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、イカル、ホオジロ、アオジ、ドバト 以上23種(2019TOTAL181種)

笹子駅~笹子雁ヶ腹摺山~道の駅 甲斐大和~甲斐大和駅 徒歩10.43km 高度587~1357m
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↑ 登山道の手前、笹子川の渓流にいたカワガラス。
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↑ 笹子駅からは甲州街道をたどって登山口を目指す。ジョウビタキがところどころで鳴き、イカルの群れが上空を通過していった。
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↑ 甲州街道から脇にそれ、なかなか見つけにくいところにあった登山口。
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↑ 鳥は少なかったが紅葉を楽しめた。
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↑ 最後の急坂を経て9時半、山頂に着く。木に囲まれ、雁は腹をこすりそうにない。
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↑ 正面にうっすらと見えるのは富士山。樹々が邪魔するし、五百円札の眺望ではなさそうだ。
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↑ しばらく待つと、雲が途切れて山頂付近が見えた。
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↑ 下山中、なにかの鳥の食痕。現在、調べ中。
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↑ すべり台のように急な坂道をおりきって、13時すぎ、平坦な林道に出る。下山中、集落に出るまで誰にも会わなかった。
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↑ 道の駅 甲斐大和にて。このまわりにもジョウビタキがいた。
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