| ホーム |
2020.03.15
ケリ御来鳥 @清洲城下

名古屋から岐阜方面に2駅、清洲駅(愛知県稲沢市)でおりて城跡に向かって歩く。朝からあたたかく、ところどころで彼岸桜が咲いていた。
この清洲はいわずとしれた織田信長公ゆかりの地で、1560年6月、今川義元と戦うため桶狭間に向けて出陣したのもここからだ。また、駅近くにある臨済宗のお寺、総見院(そうけんいん)には、本能寺の変のときに身につけていたとされる兜も所蔵されていて、突然の訪問にもかかわらず、和尚さまが説明をしながら奥の間にあるそれを見せてくれた。
こうした史跡探訪だけでどんぶり五杯くらい食べられそうなネタの宝庫だが、鳥のほうも報告しておくと、このあたりで確認できた野鳥はちょうど30種。
総見院から清洲城に向かう際、すこし遠回りして五条川沿いに出ると、対岸のずっと遠くをチョウゲンボウが最初に舞う。
さらに、キジやヒバリの声が聞こえるのどかな土手沿いを進んでいくと、けたたましく鳴きながら横の農地から飛び立ったのはケリ数羽。ケリたちはそのあともところどころで出没して、しばらくぶりにその姿を堪能できた。
一方、川面にいたのはオオバンやヒドリガモ、コガモなどで、カワセミさまも数回往き来する。
信長は果たして、ここでどんな鳥を見ていただろうか。城の前でそんな野鳥ロマンにも浸り、駅に戻ったのは15時前。名古屋駅で新幹線に乗り換えるとあっという間、17時ちょいすぎには東京駅に着いた。
本日確認できた野鳥
キジ(鳴き声)、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、ケリ(今年初見)、セグロカモメ、トビ、カワセミさま、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ、ドバト 以上30種(2020TOTAL136種)
清洲駅、清洲城周辺 徒歩6.26km


↑ ひさしぶりに見たケリ。農地のところどころで鳴いていた。

↑ 延べ数でいえば7、8羽ほど確認できた。

↑ 清洲駅の近くでさえずるカワラヒワ。

↑ 五条川に出たところでチョウゲンボウが飛ぶ。ひらひら舞いながら遠ざかっていった。

↑ たまにヒバリやキジの声も。

↑ なにかを夢中で食べるヒバリ。

↑ 川沿いではモズやアオジ、カワセミさまも見かけた。

↑ しきりと草を食むオオバン。

↑ オオバンとヒドリガモ、コガモあたりが特に多かった。

↑ 中部・関西の川ではヌートリア(外来種)にもよく出くわす。

↑ 清洲駅から10分ほど歩いたところにある総見院。「総見院」は信長公の戒名の一部で、いまもその菩提寺だ。

↑ お寺に伝わる宝物のひとつ「焼兜」。本能寺の変のときに信長公が身に着けていた遺品とされる。

↑ もうすこしすれば五条川沿いの桜も咲くだろう。

↑ 清洲城の近くに建つ織田信長公の像。齢26歳、桶狭間出陣のときの雄姿を模して造られている。その左側の像はちょうど大河ドラマにも登場している帰蝶(濃姫)像。

↑ 鉄骨と鉄筋コンクリ―トで再現された清洲城の天守閣。残念ながらここもまた、コロナ騒動のため今月いっぱいは入場できないそうだ。ぜひにおよばず。

- 関連記事
-
- ケリ御来鳥 @清洲城下 (2020/03/15)
- ツバメ御来鳥 @名古屋城 (2020/03/14)
- ビンズイ御来鳥 @初島 (2019/03/17)
- アカハラ御来鳥 @熱海 頼朝ライン (2019/03/16)
- オオミズナギドリ御来鳥 @伊豆下田 恵比須島 (2019/03/03)
- ヒメウ御来鳥 @西伊豆 堂ヶ島 (2019/03/02)
- ウミウ御来鳥 @南伊豆 (2019/03/01)
- ノスリ御来鳥 @渥美半島 初立ダム (2018/10/28)
- ホオアカ御来鳥 @東三河 梅田川 (2018/10/27)
- ウミアイサ御来鳥 @知多半島 篠島 (2018/02/18)
- ヒメウ御来鳥 @知多半島 日間賀島 (2018/02/17)
- ハチクマ御来鳥 @伊良湖岬 (2014/09/28)
スポンサーリンク
| ホーム |